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算数さんすう 5年生ねんせい

整数せいすうの 性質せいしつ

最終さいしゅう確認かくにん日び:

この章しょうで学まなぶこと

この章しょうでは、整数せいすうの性質せいしつについて学まなびます。これまでは整数せいすうを「いくつあるか」「大おおきさはどれくらいか」という視点してんで見みてきましたが、5年生ねんせいでは整数せいすうそのものを かけ算ざんやわり算ざんの視点してん から見直みなおしていきます。

この章しょうが終おわるころには、つぎのことができるようになっています。

  • 整数せいすうを 偶数ぐうすう と 奇数きすう の2つのなかまに分わけられる
  • ある数かずの 倍数ばいすう を、いくつでも書かき出だせる
  • 2つ以上いじょうの数かずの 公倍数こうばいすう と 最小公倍数さいしょうこうばいすう を見みつけられる
  • ある数かずの 約数やくすう をすべて書かき出だせる
  • 2つ以上いじょうの数かずの 公約数こうやくすう と 最大公約数さいだいこうやくすう を見みつけられる
  • 最小公倍数さいしょうこうばいすう・最大公約数さいだいこうやくすうを 連れん除法じょほう でも求もとめられる

ポイント: この章しょうのキーワードは「整数せいすうをなかま分わけする」。2 でわったときの余あまりで分わけたり、かけ算ざん・わり算ざんの関係かんけいで分わけたりします。算数さんすうの土台どだいとなる考かんがえ方かたなので、じっくり身みにつけましょう。

1. 偶数ぐうすうと奇数きすう

まずは一番いちばんシンプルななかま分わけから始はじめましょう。

整数せいすうを 2 でわったとき、わり切きれる数を 偶数ぐうすう、1 余あまる数を 奇数きすう といいます。

整数せいすう2 でわるとなかま
00 あまり 0偶数ぐうすう
10 あまり 1奇数きすう
21 あまり 0偶数ぐうすう
31 あまり 1奇数きすう
42 あまり 0偶数ぐうすう
52 あまり 1奇数きすう

このように、整数せいすうを順じゅんにならべると 偶数ぐうすうと奇数きすうはこうごに出でてくる ことがわかります。

ポイント: 0 も偶数ぐうすう にふくめます。0 は 2 でわるとわり切きれるからです。

一いちの位くらいで見分みわける

大おおきな数かずでも、偶数ぐうすうか奇数きすうかは 一の位くらいの数字すうじ だけ見みれば決きまります。

  • 一いちの位くらいが 0・2・4・6・8 → 偶数ぐうすう
  • 一いちの位くらいが 1・3・5・7・9 → 奇数きすう

たとえば 1284 は一いちの位くらいが 4 なので偶数ぐうすう、3579 は一いちの位くらいが 9 なので奇数きすうです。

注意ちゅうい: 「一いちの位くらいで見分みわけられる」のは、10・100・1000 などが全部ぜんぶ 2 でわり切きれる数かず(偶数ぐうすう)だからです。つまり百ひゃくの位くらいや千せんの位くらいの数字すうじがいくつであっても、2 でわったときの余あまりには関係かんけいしません。

偶数ぐうすうと奇数きすうの性質せいしつ

偶数ぐうすうと奇数きすうを、たし算さん・ひき算さん・かけ算ざんで組くみ合あわせるとおもしろい決きまりが見みえてきます。

組み合わせくみあわせ結果けっか
偶数ぐうすう + 偶数ぐうすう偶数ぐうすう
偶数ぐうすう + 奇数きすう奇数きすう
奇数きすう + 奇数きすう偶数ぐうすう
偶数ぐうすう × 偶数ぐうすう偶数ぐうすう
偶数ぐうすう × 奇数きすう偶数ぐうすう
奇数きすう × 奇数きすう奇数きすう

たとえば 3(奇数きすう)+ 5(奇数きすう)= 8(偶数ぐうすう)、3 × 5 = 15(奇数きすう)というふうに、実じつさいの数かずで確たしかめてみましょう。

2. 倍数ばいすう

つぎは かけ算ざん の視点してんから整数せいすうを見みていきます。

ある整数せいすうに、1・2・3・4・… と整数せいすうをかけてできる数かずを、その数かずの 倍数ばいすう といいます。

たとえば 3 の倍数ばいすうは、

  • 3 × 1 = 3
  • 3 × 2 = 6
  • 3 × 3 = 9
  • 3 × 4 = 12
  • 3 × 5 = 15
  • 3 × 6 = 18
  • … (どこまでも続つづく)

となります。3 の倍数ばいすうは 3、6、9、12、15、18、21、24、27、30、… と、どこまでも無限むげんに続つづいていきます。

ポイント: 倍数ばいすうに 0 はふくめません。いちばん小ちいさい倍数ばいすうは、その数すう自身じしん(3 の倍数ばいすうなら 3)です。

練習れんしゅうしてみよう

4 の倍数ばいすうを、小ちいさいほうから 8 こ書かき出だしてみましょう。

  • 4 × 1 = 4
  • 4 × 2 = 8
  • 4 × 3 = 12
  • 4 × 4 = 16
  • 4 × 5 = 20
  • 4 × 6 = 24
  • 4 × 7 = 28
  • 4 × 8 = 32

答えこたえは 4、8、12、16、20、24、28、32 です。

3. 公倍数こうばいすうと最小公倍数さいしょうこうばいすう

2 つ以上いじょうの整数せいすうを考えかんがえて、どちらの倍数ばいすうにもなっている数 を 公倍数こうばいすう といいます。その中なかでいちばん小ちいさい公倍数こうばいすうを 最小公倍数さいしょうこうばいすう といいます。

例れいとして 4 と 6 で考えかんがえてみましょう。

  • 4 の倍数ばいすう:4、8、12、16、20、24、28、32、36、40、44、48、…
  • 6 の倍数ばいすう:6、12、18、24、30、36、42、48、…

両方りょうほうに出でてくる数かずを探さがすと、12、24、36、48、… が見みつかります。これが 4 と 6 の公倍数こうばいすう。そしていちばん小ちいさい 12 が 最小公倍数さいしょうこうばいすう です。

ポイント:公倍数こうばいすうも無限むげんにあります。そして 公倍数こうばいすうは、最小公倍数さいしょうこうばいすうの倍数ばいすうになっている という決きまりがあります。 4 と 6 の公倍数こうばいすう「12、24、36、48」は、最小公倍数さいしょうこうばいすう 12 の倍数ばいすうです。

最小公倍数さいしょうこうばいすうの見みつけ方かた(書かき出だし)

小ちいさい方ほうの数かずに注目ちゅうもくして倍数ばいすうを順じゅんに書かき出だし、大おおきい方ほうの数かずでわり切きれるか を確たしかめる方法ほうほうがいちばんシンプルです。

例れい:6 と 8 の最小公倍数さいしょうこうばいすうを求もとめる。

大おおきい方ほうの数8 の倍数ばいすう を書かき出だして、小ちいさい方ほうの 6 でわり切きれるか順じゅんに見みます。

8 の倍数ばいすう6 でわれる?
8×
16×
24○

24 が最初さいしょに見みつかったので、6 と 8 の最小公倍数さいしょうこうばいすうは 24 です。

やってみよう: 9 と 12 の最小公倍数さいしょうこうばいすう を求もとめてみましょう。12 の倍数ばいすうを書かき出だして、9 でわれるか確たしかめます。12、24、36(9 でわれる!)→ 答えこたえは 36。

日常にちじょう生活せいかつで使つかってみる

最小公倍数さいしょうこうばいすうは日常にちじょうのさまざまな場面ばめんで使つかえます。

やってみよう: バス A は 6 分ぶんおき、バス B は 8 分ぶんおきにやってきます。今いま、2 本ほん同時どうじにバス停ていを出発しゅっぱつしました。つぎに 2 本ほんが同時どうじに発車はっしゃするのは何分なんぷん後ごでしょう?

答えこたえ:6 と 8 の最小公倍数さいしょうこうばいすうは 24。つまり 24 分ぶん後ご に、また 2 本ほん同時どうじに出発しゅっぱつします。

4. 約数やくすう

今度こんどは わり算ざん の視点してんから整数せいすうを見みていきます。

ある整数せいすうを わり切きることのできる整数せいすう を、その数かずの 約数やくすう といいます。

たとえば 12 の約数やくすうを探さがすには、12 ÷ 1、12 ÷ 2、12 ÷ 3、… と順じゅんにわってみます。

  • 12 ÷ 1 = 12 ○
  • 12 ÷ 2 = 6 ○
  • 12 ÷ 3 = 4 ○
  • 12 ÷ 4 = 3 ○
  • 12 ÷ 5 = 2 あまり 2 ×
  • 12 ÷ 6 = 2 ○
  • 12 ÷ 7 〜 11 はすべて余あまりが出でる ×
  • 12 ÷ 12 = 1 ○

わり切きれたときのわる数すうを集あつめると、12 の約数やくすうは 1、2、3、4、6、12 の 6 こです。

ポイント:約数やくすうはどんな整数せいすうでも 有限ゆうげんこ しかありません(倍数ばいすうとちがって無限むげんには続つづきません)。1 とその数すう自身じしんは必かならず約数やくすうです。

もっと速はやい見みつけ方かた(ペアで探さがす)

わり算ざんの結果けっかを見みると、(1, 12)、(2, 6)、(3, 4) のように必かならずペアで出でてきます。そこで、小ちいさい方ほうから順じゅんにわって いき、ペアになる相手あいてを同時どうじに書かきます。

例れい:24 の約数やくすう を探さがす。

わる数すうわった答えこたえ
124
212
38
46

4 × 6 まできたら、次つぎの 5 は 24 をわり切きれません。6 × 4 は 4 × 6 と同おなじでもう書かいたので、ここで終おわりです。

集あつめると、24 の約数やくすうは 1、2、3、4、6、8、12、24 の 8 こ。

ポイント: ペアのもう片方かたほう(わった答えこたえ)が わる数すうより小ちいさくなったら、もう新あたらしい約数やくすうは出でてきません。そこでストップです。

5. 公約こうやく数すうと最大公約数さいだいこうやくすう

2 つ以上いじょうの整数せいすうを考えかんがえて、どちらの約数やくすうにもなっている数 を 公約数こうやくすう といいます。その中なかでいちばん大おおきい公約こうやく数すうを 最大公約数さいだいこうやくすう といいます。

例れい:18 と 24 の公約こうやく数すうを探さがしてみましょう。

  • 18 の約数やくすう:1、2、3、6、9、18
  • 24 の約数やくすう:1、2、3、4、6、8、12、24

両方りょうほうに出でてくる数かずを探さがすと、1、2、3、6。これが 18 と 24 の公約こうやく数すう。そしていちばん大おおきい 6 が 最大公約数さいだいこうやくすう です。

ポイント: 1 はどんな整数せいすうでも必かならず約数やくすう なので、どんな 2 つの数かずにも 1 は公約こうやく数すう としてふくまれます。公約こうやく数すうが「1 だけ」になる数かずどうしもあります。

最大公約数さいだいこうやくすうの見みつけ方かた

小ちいさい方ほうの数かずに注目ちゅうもくします。小ちいさい方ほうの数かずの約数やくすうを書かき出だし、大おおきい方ほうの数かずをわり切きれるか大おおきい方ほうから順じゅんに確たしかめる方法ほうほうがおすすめです。

例れい:18 と 30 の最大公約数さいだいこうやくすうを求もとめる。

小ちいさい方ほうの 18 の約数やくすうは 1、2、3、6、9、18。大おおきい方ほうから順じゅんに 30 をわれるか確たしかめます。

18 の約数やくすう(大おおきい順じゅん)30 をわり切きれる?
1830 ÷ 18 = 1 あまり 12 ×
930 ÷ 9 = 3 あまり 3 ×
630 ÷ 6 = 5 ○

6 が最初さいしょに見みつかったので、18 と 30 の最大公約数さいだいこうやくすうは 6 です。

やってみよう: 12 と 20 の最大公約数さいだいこうやくすう を求もとめてみましょう。小ちいさい方かた 12 の約数やくすうは 1、2、3、4、6、12。大おおきい方ほうから:12(×)、6(×)、4(20 ÷ 4 = 5 ○)。答えこたえは 4。

日常にちじょう生活せいかつで使つかってみる

最大公約数さいだいこうやくすうも日常にちじょうで役立やくだつ場面ばめんがあります。

やってみよう: りんごが 18 こ、みかんが 24 こあります。あまりが出でないように、できるだけ多おおくの人ひとにどちらも同おなじ数かずずつ配くばるには何なん人にんまで配くばれるでしょう?

答えこたえ:18 と 24 の最大公約数さいだいこうやくすうは 6。つまり 6 人 までなら、りんごを 3 こずつ、みかんを 4 こずつ配くばれます。

6. 連れん除法じょほう(れんじょほう)の紹介しょうかい

ここまでは 書かき出だして探さがす方法ほうほうを学まなびました。数かずが大おおきくなってくると書かき出だしが大変たいへんになるので、連除法れんじょほう というべん利りな求もとめ方かたを紹介しょうかいします。

書かき方かた

2 つの数かずを横よこにならべて、両方りょうほうをわり切きれる数かず(共通きょうつうの約数やくすう)で同時どうじにわっていきます。もう共通きょうつうにわれる数かずがなくなるまで続つづけます。

例れい:24 と 36 で連れん除法じょほうをやってみます。

 2 ) 24  36
 2 ) 12  18
 3 )  6   9
      2   3   ← これ以上共通でわれる数がない

手順てじゅん:

  1. 24 も 36 も 2 でわれるので、左ひだりに 2 を書かいて、下したに 12 と 18
  2. 12 も 18 もまた 2 でわれるので、左ひだりに 2、下したに 6 と 9
  3. 6 と 9 は 3 でわれるので、左ひだりに 3、下したに 2 と 3
  4. 2 と 3 は共通きょうつうにわれる数かずがない(1 以外いがいに)ので、ここで終おわり

最大公約数さいだいこうやくすうの求もとめ方

左にならべた数かずをすべてかける と、最大公約数さいだいこうやくすうになります。

  • 最大公約数さいだいこうやくすう = 2 × 2 × 3 = 12

確たしかめ:24 の約数やくすう {1, 2, 3, 4, 6, 8, 12, 24}、36 の約数やくすう {1, 2, 3, 4, 6, 9, 12, 18, 36}。共通きょうつうは {1, 2, 3, 4, 6, 12}、いちばん大おおきいのは 12。○

最小公倍数さいしょうこうばいすうの求もとめ方

左にならべた数かず × 下したの段だんに残のこった数かず をすべてかける と、最小公倍数さいしょうこうばいすうになります。

  • 最小公倍数さいしょうこうばいすう = 2 × 2 × 3 × 2 × 3 = 72

確たしかめ:24 の倍数ばいすう 24, 48, 72, 96, …、36 の倍数ばいすう 36, 72, 108, …。最初さいしょに共通きょうつうするのは 72。○

ポイント:連れん除法じょほうは 「もうこれ以上いじょう共通きょうつうでわれない」 までわり続つづけるのがコツ。途中とちゅうでやめると最大公約数さいだいこうやくすうが小ちいさく出でてしまいます。6 年生ねんせい・中学校ちゅうがっこうでも使つかう大事だいじな道具どうぐなので、書かき方かただけでも覚おぼえておきましょう。

もう 1 例れい:18 と 30 で練習れんしゅう

 2 ) 18  30
 3 )  9  15
      3   5
  • 最大公約数さいだいこうやくすう = 2 × 3 = 6
  • 最小公倍数さいしょうこうばいすう = 2 × 3 × 3 × 5 = 90

7. つまずきやすいポイント

いくつか注意ちゅうい点てんをまとめます。

  • 0 は偶数ぐうすう(奇数きすうではありません)
  • 倍数ばいすうに 0 はふくめない(いちばん小ちいさい倍数ばいすうはその数すう自身じしん)
  • 1 はどんな数かずの約数やくすうでもある
  • その数すう自身じしんもその数かずの約数やくすう(例れい:12 の約数やくすうに 12 がふくまれる)
  • 公倍数こうばいすう は無限むげんこある/公約こうやく数すう は必かならず有限ゆうげんこ
  • 連れん除法じょほうでは 「共通きょうつうにわれる数かずでしか」わらない(2 と 3 が残のこった時点じてんで終おわり)

まとめ

  • 偶数ぐうすう:2 でわり切きれる整数せいすう(一いちの位くらいが 0・2・4・6・8)
  • 奇数きすう:2 でわると 1 あまる整数せいすう(一いちの位くらいが 1・3・5・7・9)
  • 倍数ばいすう:ある数かずに 1、2、3、… をかけてできる数かず。無限むげんこ続つづく
  • 公倍数こうばいすう:2 つ以上いじょうの数かずに共通きょうつうの倍数ばいすう。最小公倍数さいしょうこうばいすうの倍数ばいすうでもある
  • 最小公倍数さいしょうこうばいすう:公倍数こうばいすうの中なかでいちばん小ちいさい数かず
  • 約数やくすう:ある数かずをわり切きる整数せいすう。1 と自身じしんを必かならずふくむ
  • 公約数こうやくすう:2 つ以上いじょうの数かずに共通きょうつうの約数やくすう。最大公約数さいだいこうやくすうの約数やくすうでもある
  • 最大公約数さいだいこうやくすう:公約こうやく数すうの中なかでいちばん大おおきい数かず
  • 見みつけ方:書かき出だし/ペア方式ほうしき/連れん除法じょほう
  • 身みのまわりの「くり返かえしタイミング」「平等びょうどうに分わける」場面ばめんでよく使つかう
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