書く — 調査レポート・新聞・手紙・物語 と アンケート・引用・推敲
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はじめに
この章では 書く活動 を 4 つの形式で練習します。
- 調査レポート(序論・本論・結論/引用・出典)
- 新聞・リーフレット(見出し・リード文・本文)
- 形式の整った 手紙(前文・本文・末文・後付け)
- 物語をつくる(山場を意識)
そして共通の力として、 アンケート・インタビュー・観察で材料を集める、 引用と出典を示す、 推敲 で文章を整える、 を学びます。
1. 書く前の準備
題材・相手・目的を決める
- 題材: 何について書くか(例: 図書館の利用のしかた)
- 相手: だれに読んでもらうか(例: 同じクラスの友達)
- 目的: 何のために書くか(例: 図書館をもっとつかってもらう)
材料を集める 3 つの方法
| 方法 | やり方 | 集まるもの |
|---|---|---|
| アンケート | 同じ質問をたくさんの人に聞く | 数字でわかる結果(〜% が…) |
| インタビュー | 一人にくわしく聞く | くわしい体験や考え |
| 観察 | 自分の目で見て記録する | 事実のくわしいメモ |
材料を比較・分類して整理
集めたメモをテーマごとにグループ分けしましょう。 同じ内容はまとめて、 ちがう角度のものは別に。 これで 「中心と事例」 が整理されます。
2. 調査レポートを書く
サンプル — 「わたしの町の図書館をしらべる」(Studia オリジナル)
【序論】 わたしの町には駅前に一つ、 学校のとなりに一つ、 計二つの図書館がある。 でも、 友達と話してみると「行ったことがない」 という人が多い。 そこでわたしは 町の図書館がどのくらい使われているか を調べることにした。
【本論 1:アンケート】 同じクラスの 30 人に「ひと月に何回図書館に行くか」 を聞いた。 結果は 0 回が 18 人、 1〜2 回が 9 人、 3 回以上が 3 人 だった。 半分以上が一度も行っていないことがわかった。
【本論 2:インタビュー】 駅前の図書館の司書さんに話を聞いた。「子どもが借りる本で多いのは物語と図鑑です。 とくに動物図鑑は大人気です。」 と教えてくれた。 また、 毎週土曜日に 読み聞かせの会 があることも知った。
【本論 3:観察】 じっさいに駅前図書館で 30 分間過ごして、 どんな人が来ているかを数えた。 大人 8 人、 中学生 4 人、 小学生 5 人、 おとしより 7 人、 計 24 人。 思っていたよりもいろいろな年代の人が来ていた。
【結論】 アンケートから、 クラスの半分以上が図書館に行っていないことがわかった。 でも図書館には動物図鑑や読み聞かせの会など、 おもしろい取り組みがある。 もっと多くの子が図書館を使うといいとわたしは思う。 つぎはポスターを作って、 教室でしょうかいしたい。
【参考】 駅前図書館司書田中さんへのインタビュー(2026 年 5 月 8 日)/ 同じクラス 30 人へのアンケート(同 5 月 9 日)
— Studia オリジナル
3. 新聞・リーフレット形式の報告
新聞 は 見出し → リード文 → 本文 → 写真や図 の構成でつくります。
サンプル — 「○○小 4 年 1 組新聞」(Studia オリジナル)
【記事 1】
見出し: クラス全員でバケツいねを育てている! リード文: 4 年 1 組では 5 月からバケツいねを育てている。 一人一本、 計 32 本がベランダに並ぶ。 本文: 国語の 「種と命」 の学習をきっかけに始めた。 みんなで水をかえる当番を決めた。 3 週間で葉が 30 cm ほどになった。 秋の収穫が楽しみだ。
【記事 2】
見出し: 校長先生が教えてくれた学校のむかし リード文: 校長先生に「むかしの学校」 をインタビューした。 本文: 校長先生はこう話してくれた。「50 年前は教室が木でできていました。 ストーブであたたまりながら勉強したものです。」 写真で当時の姿を見せてもらった。
【記事 3】
見出し: 4 年 1 組みんなのおすすめ本 リード文: 一人一さつ、 友達に読んでほしい本をしょうかいするコーナー。 本文: 田中さんは動物図鑑、 山本くんはぼうけん物語、 鈴木さんは自分で描いた絵本をしょうかいした。 図書委員がポスターにまとめた。
新聞のコツ:見出しは 大きく・短く・関心をひく ように。 リード文は 1〜2 行で内容のまとめ。
4. 形式の整った手紙
手紙 はつぎの 4 つの部分でできています。
| 部分 | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| 前文 | あいさつ・気候の言葉・相手への気づかい | 「あたたかくなってまいりました。 おじいちゃん、 お元気ですか。」 |
| 本文 | 用件・伝えたいこと | 「来週おじいちゃんの喜寿のお祝いに行きます。 ぼくは手紙と絵をもって行きます。」 |
| 末文 | むすびのあいさつ | 「お会いできるのを楽しみにしています。 お体に気をつけてお元気で。」 |
| 後付け | 日付・差出人の名前・あて名 | 「2026 年 5 月 13 日/たろうより/おじいちゃんへ」 |
サンプル — 喜寿のお祝いの手紙(Studia オリジナル)
あたたかくなってまいりました。 おじいちゃん、 お元気ですか。 ぼくも学校で元気にすごしています。
来週の日曜日、 おじいちゃんの喜寿のお祝いに家族でうかがいます。 ぼくは学校で描いた絵(おじいちゃんの庭の桜) をプレゼントにもって行きます。 喜んでもらえるとうれしいです。
あおむいだ空のように、 これからもずっと元気でいてください。 お会いできるのを楽しみにしています。
2026 年 5 月 13 日 たろうより おじいちゃんへ
5. 物語をつくる
物語をつくるときはつぎの 4 ステップで組み立てると書きやすいです。
- 主人公・場所・時を決める
- はじめの出来事を書く
- 山場をつくる(主人公が大きな決断・大切な発見をする)
- 解決と結び
Ch7 で学んだ 登場人物の関係・情景描写・比喩や反復 も入れてみましょう。
6. 引用と出典
ほかの人の言葉や本の中の文を自分の文章に入れるときは、 必ず 「引用」 とわかるように書きます。
| ルール | れい |
|---|---|
| 「 」 でくくる | 司書さんは「動物図鑑が一番人気です」 と教えてくれた |
| 出典を書く(本の場合) | (『日本の自然図鑑』 山田太郎著/○○出版/2020 年) |
| インタビューの場合 | (駅前図書館田中司書へのインタビュー、 2026 年 5 月 8 日) |
7. 推敲(書き直し) — チェックリスト
書きおわったら、 つぎの点を 1 つずつチェックして直しましょう。
- [ ]主語と述語は合っているか
- [ ]段落の中心がはっきりしているか
- [ ]序論・本論・結論の流れがあるか
- [ ]事実 と 意見 が区別されているか
- [ ]句読点(。 / 、) が正しくついているか
- 「は・を・へ」 など助詞が正しいか
- [ ]同じ言葉をくり返しすぎていないか(類義語 を使う)
- [ ]場面に合った文体(敬体/常体) を使っているか
- [ ]引用が「 」と出典とともに書かれているか
- [ ]比喩・反復・倒置など表現の工夫があるか(あればよりよい)
8. まとめ
- 書くまえは 題材・相手・目的 を決め、 アンケート・インタビュー・観察で材料を集める
- 構成は 序論・本論・結論 を意識
- 新聞は 見出し → リード → 本文、 手紙は 前文・本文・末文・後付け の形式
- 引用は 「 」 + 出典、 文を整える 推敲 チェックリストを活用
次の章では、 話す・聞く(インタビュー・発表・話し合い) を学びます。
学習ロードマップ(10件)
- 14 年生で ならう 漢字(まえ)101 字 と 部首から 意味を 考える + 国語辞典
- 24 年生で ならう 漢字(あと)101 字 と 都道府県の 漢字 20 字 + 百科事典・図鑑
- 3ことばの ひろがり — 類義語・対義語、和語・漢語・外来語、修飾語の 働き
- 4送り仮名・かなづかい・ローマ字の 復習 — 表記全般の 安定化
- 5詩・短歌・俳句・百人一首入門 — 季語と 自作俳句、文語調の 音読
- 6ことわざ・慣用句・故事成語の つかいかた + 表現技法(比喩・反復・倒置)
- 7物語を よむ — 登場人物の関係、物語の山場、情景描写から心情を 読む
- 8説明文を よむ — 段落構成、事実と 意見の 区別、目的に 応じた 要約
- 9書く — 調査レポート・新聞・手紙・物語 と アンケート・引用・推敲
- 10話す・聞く — インタビュー、発表、司会・記録・参加者の 話し合い