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生成せいせいAIのしくみ

最終確認日:

このしょうまなぶこと

だい1しょうでAIの土台どだいさえたら、いよいよ本丸ほんまるの「生成せいせいAI」です。生成AIせいせいえーあい(ジェネレーティブAI)とは、学習がくしゅうしたデータをもとに、文章ぶんしょう画像がぞう音声おんせい動画どうがなどのあたらしいコンテンツを「生成せいせい」するAIのことです。このだい2しょうでは、その生成せいせいAIがどんな技術ぎじゅつかさねでまれ、なぜいまこれほど自然しぜん文章ぶんしょうつくれるようになったのか、そのしくみを歴史れきしながれに沿って理解りかいします。

キーワードは「Transformer」と「ChatGPT」。現在げんざい生成せいせいAIの中核ちゅうかくにあるのはTransformerというモデルであり、それを対話たいわ応用おうようして世界せかいてきブームをこしたのがChatGPTです。このしょうでは、Transformer以前いぜんのモデル(GAN・VAE・RNNなど)からはじまり、Transformerの登場とうじょう、ChatGPTの進化しんか、そしてGemini・Claude・Copilotといった主要しゅようサービスまでをいちほんせんでつなぎます。

学習がくしゅうゴール

  • 生成AIせいせいえーあい意味いみと、生成せいせいモデルの初期しょき系譜けいふ(ボルツマンマシンぼるつまんましん自己回帰モデルじこかいきもでる)を説明せつめいできる
  • CNNしーえぬえぬVAEぶいえーいーGANがんRNNあーるえぬえぬLSTMえるえすてぃーえむが「なにあつかうためのモデルか」を判別はんべつできる
  • Transformerとらんすふぉーまー中核ちゅうかくであるAttentionあてんしょん(自己じこ注意ちゅうい)と位置エンコーディングいちえんこーでぃんぐ役割やくわり説明せつめいできる
  • GPTじーぴーてぃーBERTばーとなど派生はせいモデルの系譜けいふちがいを判別はんべつできる
  • ChatGPTちゃっとじーぴーてぃー歴史れきしRLHFあーるえるえいちえふアライメントあらいめんとファインチューニングふぁいんちゅーにんぐハルシネーションはるしねーしょんマルチモーダルまるちもーだる説明せつめいできる
  • GeminiじぇみにClaudeくろーどCopilotこぱいろっと提供ていきょうもと特徴とくちょう判別はんべつできる

試験しけんでは: だい2しょう用語ようご意味いみくわえ、「どのモデルがなに生成せいせい/処理しょりするか」の対応たいおう関係かんけいがよくわれます。とくTransformer・Attention・RLHF・ハルシネーション頻出ひんしゅつたモデル(VAEとGAN、GPTとBERT)は対比たいひおぼえるのが得点とくてんのコツです。

1. 生成せいせいモデルの誕生たんじょうまで

1.1 生成せいせいAIとは

生成AIせいせいえーあい(ジェネレーティブAI)とは、大量たいりょうのデータからパターンをまなび、それをもとにあたらしいデータ(文章ぶんしょう画像がぞう音声おんせい動画どうがなど)をつくすAIです。従来じゅうらいのAIのおおくは「これはねこいぬか」を判別はんべつする識別しきべつ(分類ぶんるい)が中心ちゅうしんでしたが、生成せいせいAIは「ねこ画像がぞうそのものをえがく」ように、コンテンツを生成せいせいするてん決定的けっていてきことなります。

生成せいせいAIは突然とつぜんまれたわけではなく、ディープラーニングの発展はってんのなかでまれたいくつもの生成モデルせいせいもでるかさねのうえっています。まずはその系譜けいふをたどります。

1.2 初期しょき生成せいせいモデル

  • ボルツマンマシンぼるつまんましん: データの背後はいごにある確率かくりつてき分布ぶんぷまなぶ、初期しょきのニューラルネットワークの一種いっしゅ学習がくしゅう計算けいさんりょうおおきいという課題かだいがありました。これを一部いちぶのつながりに限定げんていして学習がくしゅうしやすくしたのが制約付きボルツマンマシンせいやくつきぼるつまんましん(RBM)です。生成せいせいモデルの原型げんけいのひとつとされます。
  • 自己回帰モデルじこかいきもでる(オートリグレッシブモデル): 直前ちょくぜんまでの出力しゅつりょくがかりに、つぎ要素ようそを1つずつ予測よそくしてならべていく方式ほうしき文章ぶんしょうなら「つぎ単語たんご」をじゅん予測よそくしていきます。後述こうじゅつするGPTもこの自己じこ回帰かいきかんがかたいでいます。

1.3 画像がぞうあつかうモデル — CNN

CNNしーえぬえぬ(Convolutional Neural Network、畳み込みニューラルネットワークたたみこみにゅーらるねっとわーく)は、画像がぞう認識にんしきおおきな成果せいかげたモデルです。畳み込みたたみこみという処理しょりで、画像がぞう一部分いちぶぶんずつから「輪郭りんかく」「模様もよう」といった特徴とくちょう段階だんかいてき抽出ちゅうしゅつします。生成せいせいAIそのものというより、画像がぞうを「理解りかいする」土台どだい技術ぎじゅつとして、画像がぞう生成せいせいモデルの内部ないぶでもひろ使つかわれます。

1.4 VAEとGAN — 画像がぞうを「す」だいモデル

画像がぞうなどを生成せいせいするモデルとして、試験しけん対比たいひされるのがVAEぶいえーいーGANがんです。

  • VAEぶいえーいー(Variational Autoencoder、変分自己符号化器へんぶんじこふごうかき): データをエンコーダえんこーだ潜在ベクトルせんざいべくとる(データの特徴とくちょう圧縮あっしゅくした内部ないぶ表現ひょうげん)に変換へんかんし、デコーダでこーだもともどすしくみ。この潜在せんざい空間くうかんから確率かくりつてきにサンプリング(ノイズのいず=ゆらぎをふくむ)することで、学習がくしゅうデータにあたらしいデータを生成せいせいできます。
  • GANがん(Generative Adversarial Network、敵対的生成ネットワークてきたいてきせいせいねっとわーく): 生成器せいせいき(Generator)と識別器しきべつき(Discriminator)をきそわせるしくみ。生成せいせい本物ほんものそっくりのにせデータをつくろうとし、識別しきべつはそれが本物ほんもの偽物にせものかを見破みやぶろうとします。両者りょうしゃ敵対てきたいてき学習がくしゅうかえすことで、生成せいせいはどんどんリアルなデータをつくれるようになります。

絶対ぜったい暗記あんき: VAE=エンコーダ/デコーダと潜在せんざいベクトルで生成せいせい。GAN=生成せいせい識別しきべつを「きそわせて」生成せいせい。「敵対てきたいてき(Adversarial)」がGANの目印めじるしです。

1.5 とき系列けいれつ文章ぶんしょうあつかうモデル — RNNとLSTM

文章ぶんしょう音声おんせいのように「順番じゅんばん」が意味いみシーケンスデータしーけんすでーた(系列けいれつデータ)をあつかうのがつぎのモデルです。

  • RNNあーるえぬえぬ(Recurrent Neural Network、回帰型ニューラルネットワークかいきがたにゅーらるねっとわーく): 隠れ層かくれそう出力しゅつりょくつぎ時点じてん入力にゅうりょくもどリカレント層りかれんとそうち、まえ情報じょうほう記憶きおくしながらじゅん処理しょりします。ただし系列けいれつながくなると、前半ぜんはん情報じょうほううすれてつたわりにくくなる弱点じゃくてんがありました。
  • LSTMえるえすてぃーえむ(Long Short-Term Memory、長短期記憶ちょうたんききおく): RNNの弱点じゃくてん改良かいりょうし、「おぼえておく情報じょうほう」と「わすれる情報じょうほう」を制御せいぎょするしくみをくわえたモデル。なが系列けいれつでも重要じゅうよう情報じょうほう保持ほじできるようになり、翻訳ほんやく文章ぶんしょう生成せいせい使つかわれました。

ここまでのモデルを整理せいりするとつぎのようになります。

モデルおもにあつか対象たいしょう特徴とくちょう
ボルツマンマシン確率かくりつ分布ぶんぷ初期しょき生成せいせいモデルの原型げんけい
自己じこ回帰かいきモデル系列けいれつ(文章ぶんしょうなど)つぎ要素ようそを1つずつ予測よそく
CNN画像がぞう畳み込みたたみこみ特徴とくちょう抽出ちゅうしゅつ
VAE画像がぞうなどエンコーダ/デコーダ+潜在せんざいベクトル
GAN画像がぞうなど生成せいせい識別しきべつきそわせる
RNN系列けいれつ(文章ぶんしょう音声おんせい)まえ情報じょうほう記憶きおくしながら処理しょり
LSTMなが系列けいれつ長期ちょうき記憶きおく保持ほじできるRNNの改良かいりょうばん

っかけ: RNN・LSTMは「順番じゅんばんのあるデータ(文章ぶんしょう音声おんせい)」、CNNは「画像がぞう」が得意とくい、と対応たいおうづけておぼえます。つぎ登場とうじょうするTransformerは、このRNN/LSTMの弱点じゃくてん根本こんぽんから解決かいけつしました。

2. Transformerと派生はせいモデルの系譜けいふ

2.1 Transformerモデル

Transformerとらんすふぉーまー(トランスフォーマー)は、2017ねんにGoogleの研究けんきゅうしゃらが発表はっぴょうした「Attention Is All You Need」という論文ろんぶん提案ていあんされたモデルで、現在げんざい生成せいせいAIのほぼすべての中核ちゅうかくになっています。GPTもBERTも、Geminiも、Transformerを基礎きそにしています。

RNNやLSTMは単語たんごを「順番じゅんばんに1つずつ」処理しょりするため、なが文章ぶんしょうでは計算けいさん時間じかんがかかり、はなれた単語たんごどうしの関係かんけいもとらえにくいという弱点じゃくてんがありました。Transformerはこの処理しょり仕方しかた根本こんぽんからえ、ぶん全体ぜんたい単語たんごをまとめて並列へいれつ処理しょりできるようにしました。これにより学習がくしゅう高速こうそくと、なが文脈ぶんみゃく理解りかい両立りょうりつ実現じつげんしました。

2.2 Attention(注意ちゅうい機構きこう)

Transformerの心臓しんぞうAttentionあてんしょん(Attention Mechanismあてんしょんめかにずむ注意ちゅうい機構きこう)です。これは、ある単語たんご処理しょりするとき、文中ぶんちゅうのどの単語たんごに「注目ちゅうもく」すべきかを重みおもみづけするしくみです。

たとえば「そのいぬつかれていたので、それはすわった」というぶんで「それ」がなにすかを判断はんだんするには、「いぬ」につよ注目ちゅうもくする必要ひつようがあります。Attentionは、こうした単語たんごどうしの関連かんれんつよさを計算けいさんします。とくに、おなぶんなか単語たんごどうしの関係かんけい計算けいさんするものを自己注意じこちゅうい(Self-Attentionせるふあてんしょん、セルフアテンション)とびます。この自己じこ注意ちゅういこそがTransformerの理解りかいりょくみなもとです。

絶対ぜったい暗記あんき: 論文ろんぶんタイトルどおり「Attention(注意ちゅうい機構きこう)」がTransformerの核心かくしん文中ぶんちゅう単語たんごどうしの関係かんけいるのがSelf-Attention(自己じこ注意ちゅうい)です。

2.3 位置いちエンコーディング

単語たんごをまとめて並列へいれつ処理しょりすると、そのままでは「単語たんご順番じゅんばん」の情報じょうほううしなわれてしまいます。「いぬひとをかむ」と「ひといぬをかむ」は語順ごじゅん意味いみわるため、順番じゅんばん重要じゅうようです。そこでTransformerは位置エンコーディングいちえんこーでぃんぐ(Positional Encoding)というしくみで、かく単語たんごに「文中ぶんちゅうでの位置いち」の情報じょうほうくわます。これにより、並列へいれつ処理しょりをしながらも語順ごじゅんただしくあつかえます。

Transformer全体ぜんたいアーキテクチャあーきてくちゃ(構造こうぞう)は、入力にゅうりょく理解りかいする部分ぶぶん(エンコーダ)と出力しゅつりょく生成せいせいする部分ぶぶん(デコーダ)からりますが、後述こうじゅつのGPTはこのうちデコーダがわを、BERTはエンコーダがわおも活用かつようしています。

2.4 Transformer以後いご派生はせいモデルの系譜けいふ

Transformerの登場とうじょう、それを土台どだいにしたおおくのモデルがまれました。代表だいひょうてきなのがGPTけいとBERTけいです。

  • GPTじーぴーてぃー(Generative Pre-trained Transformer、OpenAI): Transformerのデコーダ活用かつようし、単語たんご予測よそくして文章ぶんしょう生成せいせいすることにとく自己じこ回帰かいきてき文章ぶんしょうつくるのが得意とくいで、ChatGPTの基盤きばんです。
  • BERTばーと(Bidirectional Encoder Representations from Transformers、Google): Transformerのエンコーダ活用かつようし、ぶん意味いみ理解りかいつよいモデル。文章ぶんしょう生成せいせいより、検索けんさく分類ぶんるい質問しつもん応答おうとうなどの理解りかいタスクでちから発揮はっきします。2つの方法ほうほう事前じぜん学習がくしゅうします。
    • MLMえむえるえむ(Masked Language Modelますくとらんげーじもでる、マスク言語げんごモデル): 文中ぶんちゅう一部いちぶ単語たんごかくし、それを前後ぜんご両方りょうほう文脈ぶんみゃくからてさせる
    • NSPえぬえすぴー(Next Sentence Predictionねくすとせんてんすぷれでぃくしょんぶん予測よそく): 2つのぶん連続れんぞくしているかどうかを予測よそくさせる

BERTから派生はせいした改良かいりょうモデルもシラバスにげられています。

  • RoBERTaろばーた: BERTの学習がくしゅう方法ほうほう見直みなおし、NSPをやめて大量たいりょうデータで学習がくしゅうなおすなどして精度せいどたかめたモデル。
  • ALBERTあるばーと: パラメータを共有きょうゆうするなどしてモデルを軽量けいりょう効率こうりつしたBERTの派生はせいモデル。

っかけ: GPTは「生成せいせい(Generative)」が得意とくいでデコーダけい、BERTは「理解りかい」が得意とくいでエンコーダけい方向ほうこうせいぎゃくであることをさえます。BERTの事前じぜん学習がくしゅう=MLMとNSP、はセットで頻出ひんしゅつです。

3. ChatGPT

3.1 ChatGPTとは

ChatGPTちゃっとじーぴーてぃーは、OpenAIが2022ねん11つき公開こうかいした対話たいわがた生成せいせいAIサービスです。GPTモデルを対話たいわけに調整ちょうせいしたもので、人間にんげん自然しぜん会話かいわするように質問しつもん答えこたえたり、文章ぶんしょう作成さくせいしたりできます。公開こうかいわずか2かげつ利用りようしゃすうが1おくにんえたとされ、生成せいせいAIブームの火付ひつやくとなりました。

ChatGPTのようなモデルは、大量たいりょう文章ぶんしょう学習がくしゅうして言葉ことば使つかかたにつけたLLMえるえるえむ(だい規模きぼ言語げんごモデル)であり、その中核ちゅうかく技術ぎじゅつ自然言語処理しぜんげんごしょり(NLPえぬえるぴー、Natural Language Processing)です。

3.2 対話たいわがたAIの変遷へんせんとGPTの歴史れきし

GPTはばんかさねるごとに、学習がくしゅうデータとパラメータぱらめーた(モデル内部ないぶ調整ちょうせい可能かのうあたいおおいほど表現ひょうげんりょくたかまる傾向けいこう)を拡大かくだいしてきました。こまかな数値すうち暗記あんきより、ながれとかくばん位置いちづけさえます。

モデル位置いちづけ
GPT-1Transformerを使つかった初代しょだい事前じぜん学習がくしゅう+ファインチューニングの有効ゆうこうせいしめした
GPT-2規模きぼ拡大かくだいし、より自然しぜん文章ぶんしょう生成せいせい可能かのう
GPT-3パラメータを大幅おおはば拡大かくだいしただい規模きぼ言語げんごモデル。多様たようなタスクに対応たいおう
GPT-3.5GPT-3を対話たいわけに改良かいりょうChatGPT初期しょき基盤きばんとなった
GPT-4精度せいど向上こうじょうし、画像がぞうあつかえるマルチモーダルまるちもーだる対応たいおう

GPT-3.5へのながれで重要じゅうようなのがInstructGPTいんすとらくとじーぴーてぃーです。これは人間にんげん指示しじ(インストラクション)に沿ってこたえるよう調整ちょうせいしたモデルで、つぎべるRLHFによって「ひともとめる答えこたえ」をかえせるようにしたてんが、ChatGPTの使つかいやすさにつながりました。学習がくしゅう使つか大量たいりょう文章ぶんしょうのまとまりをデータセットでーたせっとびます。

3.3 RLHF — 人間にんげんのフィードバックによる強化きょうか学習がくしゅう

RLHFあーるえるえいちえふ(Reinforcement Learning from Human Feedback、人間にんげんのフィードバックによる強化きょうか学習がくしゅう)は、AIの回答かいとう人間にんげんが「い/わるい」の評価ひょうかあたえ、その評価ひょうか報酬ほうしゅうとして強化きょうか学習がくしゅうさせる手法しゅほうです。これにより、たん文法ぶんぽうてきただしいだけでなく、人間にんげんにとって役立やくだち・自然しぜんで・安全あんぜん回答かいとうかえせるようになります。ChatGPTが「使つかえる」AIになった最大さいだい要因よういんのひとつです。

3.4 アライメントとファインチューニング

  • アライメントあらいめんと(Alignment): AIのいを人間にんげん意図いと価値かちかん倫理りんりわせること。有害ゆうがい不適切ふてきせつ出力しゅつりょくけ、ひとのぞ方向ほうこう調整ちょうせいする全般ぜんぱんします。RLHFはアライメントを実現じつげんする代表だいひょうてき手段しゅだんです。
  • ファインチューニングふぁいんちゅーにんぐ(Fine-tuning): すでに事前じぜん学習がくしゅうしたモデルを、特定とくてい目的もくてき分野ぶんやのデータで追加ついか学習がくしゅうし、専門せんもんてき調整ちょうせいすること。ゼロからまなばせるよりすくないデータで用途ようとったモデルをつくれます。

3.5 ハルシネーション

ハルシネーションはるしねーしょん(Hallucination、幻覚げんかく)とは、生成せいせいAIが事実じじつことなる内容ないようを、もっともらしく自信じしんありげに出力しゅつりょくしてしまう現象げんしょうです。AIは「ただしい知識ちしき」ではなく「それらしくつづ言葉ことば」を確率かくりつてき生成せいせいするためにこります。存在そんざいしない論文ろんぶんあやまった数値すうちつくすこともあり、生成せいせいAIを使つかううえでもっと注意ちゅういすべき弱点じゃくてんです。出力しゅつりょく鵜呑うのみにせず、人間にんげん事実じじつ確認かくにん(ファクトチェック)することがかせません。

絶対ぜったい暗記あんき: ハルシネーション=もっともらしいウソを出力しゅつりょくする現象げんしょう。RLHF=人間にんげん評価ひょうか報酬ほうしゅう学習がくしゅう。アライメント=人間にんげん価値かちかんわせること。この3つはだい2しょうさい頻出ひんしゅつです。

3.6 マルチモーダルと拡張かくちょう機能きのう

マルチモーダルまるちもーだる(Multimodal)とは、テキストだけでなく画像がぞう音声おんせい動画どうがなど複数ふくすう種類しゅるい(モダリティ)の情報じょうほうあつかえることです。GPT-4以降いこう画像がぞうって説明せつめいしたり、音声おんせい対話たいわしたりできるようになりました。

ChatGPTには、対話たいわ以外いがい作業さぎょうにな機能きのう派生はせいモデルもくわわっています。こまかな仕様しよう変化へんかするため、名称めいしょうおおまかな役割やくわりさえます。

名称めいしょうおおまかな位置いちづけ
Code Interpreterこーどいんたーぷりたコードを実行じっこうしてデータ分析ぶんせき・グラフ作成さくせいなどをおこな機能きのう
GPTsじーぴーてぃーず目的もくてきわせてカスタマイズした独自どくじChatGPTをつくれる機能きのう
GPT-4oじーぴーてぃーふぉーおーテキスト・音声おんせい画像がぞうをまとめてあつかうマルチモーダルモデル(oはomni)
o1(GPT-o1)こたえるまえに「かんがえる」推論すいろんつよいとされるモデル
o3(GPT-o3)o1の系譜けいふすすめた推論すいろん重視じゅうしのモデル
o4けい(o4-mini など)推論すいろんけいモデルのさらなる発展はってんけい(2026ねん時点じてんでは o4-mini が公開こうかい)
GPT-4.1じーぴーてぃーよんてんいちGPT-4けい改良かいりょうした位置いちづけのモデル
GPT-5じーぴーてぃーふぁいぶGPTけいあたらしい世代せだいとして位置いちづけられるモデル
Soraそらテキストから動画どうが生成せいせいするモデル
OperatorおぺれーたWebブラウザなどを操作そうさして作業さぎょう代行だいこうするエージェントてき機能きのう
Codexこーでっくすプログラムコードの生成せいせい補助ほじょとくしたモデル
Image Generationいめーじじぇねれーしょんテキストから画像がぞう生成せいせいする機能きのう

補足ほそく: 最新さいしんモデルは名称めいしょうと「テキスト/画像がぞう/動画どうが/コード/推論すいろんのどれにつよいか」の対応たいおうだけさえれば十分じゅうぶんです。こまかな性能せいのう数値すうちわれにくく、また頻繁ひんぱん更新こうしんされます。oけいは「推論すいろん」、Soraは「動画どうが」、Codexは「コード」とむすびつけましょう。

4. その主要しゅよう生成せいせいAI

ChatGPT(OpenAI)以外いがいにも、大手おおてIT企業きぎょう対話たいわがた生成せいせいAIを提供ていきょうしています。提供ていきょうもととセットでおぼえます。

サービス提供ていきょうもと特徴とくちょう
GeminiじぇみにGoogleGoogleが開発かいはつしたマルチモーダル対応たいおう生成せいせいAI。検索けんさくやGoogleの各種かくしゅサービスとの連携れんけい特徴とくちょう
ClaudeくろーどAnthropicAnthropicが開発かいはつ安全あんぜんせいやアライメントを重視じゅうしし、なが文章ぶんしょうあつかいや自然しぜん文章ぶんしょう生成せいせいつよいとされる
CopilotこぱいろっとMicrosoftMicrosoftが提供ていきょう。WindowsやOffice(Word・Excelとう)にまれ、業務ぎょうむのなかで使つかえるてん特徴とくちょう

絶対ぜったい暗記あんき: Gemini=Google、Claude=Anthropic、Copilot=Microsoft。提供ていきょうもととの組み合わせくみあわせ出題しゅつだい定番ていばんです。

まとめ

  • 生成せいせいAI学習がくしゅうデータをもとにあたらしいコンテンツ(文章ぶんしょう画像がぞう音声おんせい動画どうが)をすAI。従来じゅうらいの「識別しきべつ」にたいし「生成せいせい」が特徴とくちょう
  • 初期しょき生成せいせいモデルにボルツマンマシン自己じこ回帰かいきモデル画像がぞうCNN生成せいせいVAE(エンコーダ/デコーダ+潜在せんざいベクトル)GAN(生成せいせい識別しきべつきそわせる)
  • 系列けいれつ(文章ぶんしょう音声おんせい)はRNN、その長期ちょうき記憶きおく改良かいりょうしたのがLSTM
  • Transformer現在げんざい生成せいせいAIの中核ちゅうかく核心かくしんAttention(自己じこ注意ちゅうい=Self-Attention)語順ごじゅん位置いちエンコーディングあつか
  • 派生はせいモデルはGPT(生成せいせい・デコーダけい)BERT(理解りかい・エンコーダけい、MLM+NSPで事前じぜん学習がくしゅう)改良かいりょうばんRoBERTa・ALBERT
  • ChatGPTはGPTを対話たいわけに調整ちょうせいしたサービス。GPT-1→2→3→3.5→4と規模きぼ拡大かくだいし、マルチモーダル
  • RLHF人間にんげん評価ひょうか報酬ほうしゅう学習がくしゅうする手法しゅほうアライメント人間にんげん価値かちかんわせること。ハルシネーションはもっともらしいあやまりを出力しゅつりょくする現象げんしょうさい重要じゅうよう弱点じゃくてん
  • 最新さいしんモデルはGPT-4o・o1/o3/o4けい(推論すいろん)・GPT-4.1・GPT-5・Sora(動画どうが)・Codex(コード)・Operator・Image Generationなど
  • その主要しゅよう生成せいせいAIはGemini(Google)・Claude(Anthropic)・Copilot(Microsoft)
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