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公共

持続じぞく可能かのうな社会しゃかいと主体しゅたい的てき市民しみん

最終確認日:

この章しょうで学まなぶこと

いよいよ公共こうきょうの最後さいごの章しょうです。 ここまで学まなんできた 「個人こじんと社会しゃかい」 「民主みんしゅ主義しゅぎと政治せいじ」 「経済けいざい」 「国際こくさい社会しゃかい」 を統合とうごうし、 「私わたしたちはどんな社会しゃかいをつくっていくべきか、 そのために何なにをすべきか」 を考かんがえる章しょうです。

21 世せい紀きの私わたしたちは、 気候きこう変動へんどう・格差かくさ拡大かくだい・紛争ふんそう・感かん染せん症・人工じんこう知能ちのう — かつてない大おおきな課題かだいに直面ちょくめんしています。 これらを一ひとつの国くにや一部いちぶの大人おとなだけで解とくことはできません。 全すべての人ひと、 全すべての国くにが、 知恵ちえを出だし合あい行動こうどうする 必要ひつようがあります。

  • 持じ続ぞく可か能のう性せい (サステナビリティ) とは何なにかを理解りかいする
  • SDGs 17 目もく標ひょう の全体ぜんたい像ぞうを把は握あくする
  • 気候きこう変動へんどう と パリ協定ぱりきょうてい の意い義ぎを知しる
  • ジェンダー平等とう や 難民なんみん などの国際こくさい課題かだいを学まなぶ
  • NGO / NPO など市民しみん社会しゃかいの役割やくわりを知しる
  • 主権しゅけん者しゃとしての自覚じかく と行動こうどうを育そだてる

ポイント: 「自分じぶん一いち人にんがやっても変かわらない」 と思おもう必要ひつようはありません。 大おおきな社会しゃかい変革へんかくはいつも、 一人ひとりひとりの小ちいさな行動こうどうと選せん択たくの積つみ重かさねから生うまれてきました。

1. 持続じぞく可能かのうな社会しゃかいとは

SDGsの17色のロゴ
SDGs (持続じぞく可能かのうな開発かいはつ目標もくひょう) — 2015 年ねん国連こくれん採択さいたく。 2030 年ねんまでの 17 目標もくひょう。 主体しゅたい的てきな市民しみんとして自分じぶんごと化かすることが求もとめられる。

持続可能性じぞくかのうせい (Sustainability) とは、 「現げん在ざい世代せだいのニーズを満みたしつつ、 将来しょうらい世代せだいのニーズを損そこなわないこと」 を意味いみします (1987 年ねんブルントラント委員いいん会かい報告ほうこく)。

3 つの柱はしら

持続じぞく可能かのう性せいは次つぎの 3 要素ようそのバランスで成なり立たちます。

柱はしら内容ないよう例れい
環境かんきょう地球ちきゅう環境かんきょうの保全ほぜん気候きこう変動へんどう抑よく制せい、 生物せいぶつ多様たよう性せい
社会しゃかい公平こうへいで包ほう摂せつ的な社会しゃかい貧困ひんこん削減さくげん、 教育きょういく、 平等びょうどう
経済けいざい持じ続ぞく可か能のうな経済けいざい成せい長ちょうグリーン経済けいざい、 雇用こよう

なぜ 「持続じぞく可能かのう性せい」 か

20 世せい紀きの経済けいざい成せい長ちょうは大量たいりょう生産せいさん・大量たいりょう消費しょうひ・大量たいりょう廃はい棄きを前提ぜんていとしましたが、 それは 地球ちきゅうの有限ゆうげんな資源しげんを食くい尽つくす モデルでした。 21 世せい紀きになり、

  • 気候きこう変動へんどう が異常いじょう気象きしょう・海面かいめん上昇じょうしょうを引ひき起おこす
  • 生物せいぶつ多様たよう性せい が急速きゅうそくに失うしなわれる
  • 海洋かいようプラスチック汚染おせん が深刻しんこく化か
  • 格差かくさ が国内こくない・国際こくさいで拡大かくだい
  • 資源しげん枯こ渇かつ の心配しんぱい (魚ぎょ・水みず・希少きしょう金属きんぞく)

こうした状況じょうきょうで 「このままでは地球ちきゅうが持もたない」 と認にん識しきされたことが、 持続じぞく可能かのう性せいの議論ぎろんの出発しゅっぱつ点てんです。

環境かんきょう問題もんだいの国際こくさい会議かいぎ

年ねん会議かいぎ内容ないよう
1972国連こくれん人間にんげん環境かんきょう会議かいぎ (ストックホルム)「かけがえのない地球ちきゅう」
1992国連こくれん環境かんきょう開発かいはつ会議かいぎ (リオサミット)気候きこう変動へんどう枠わく組ぐみ条約じょうやく・生物せいぶつ多様たよう性せい条約じょうやく採択さいたく
1997京都きょうと議定ぎてい書しょ採択さいたく先進せんしん国こくに温おん室しつ効果こうかガス削減さくげん義務ぎむ
2015パリ協定きょうてい採択さいたく全ぜん加盟かめい国こくが削減さくげん目もく標ひょう

2. SDGs — 17 の目標もくひょう

SDGs (Sustainable Development Goals、 持じ続ぞく可か能のうな開かい発はつ目もく標ひょう) は、 2015 年ねん 9 月つき国連こくれんサミット で全ぜん加盟かめい国こく (193 か国こく) が採択さいたくした、 2030 年ねん までの共通きょうつう目もく標ひょうです。

SDGs の基本きほん

項目こうもく内容ないよう
目もく標ひょう数17
ターゲット数すう169
目もく標ひょう年2030 年ねん
基本きほん理念りねん「誰だれ一いち人にん取とり残のこさない」 (No one will be left behind)
対象たいしょう先進せんしん国こくを含ふくむ全すべての国くに

SDGs の 17 目標もくひょう

番号ばんごう目標もくひょう
1貧困ひんこんをなくそう
2飢き餓がをゼロに
3すべての人ひとに健康けんこうと福祉ふくしを
4質しつの高たかい教育きょういくをみんなに
5ジェンダー平等とうを実じつ現げんしよう
6安全あんぜんな水みずとトイレを世界中せかいじゅうに
7エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8働はたらきがいも経済けいざい成せい長ちょうも
9産業さんぎょうと技術ぎじゅつ革新かくしんの基盤きばんをつくろう
10人ひとや国くにの不平等ふびょうどうをなくそう
11住すみ続つづけられるまちづくりを
12つくる責任せきにんつかう責任せきにん
13気候きこう変動へんどうに具ぐ体たい的な対策たいさくを
14海うみの豊ゆたかさを守まもろう
15陸りくの豊ゆたかさも守まもろう
16平和へいわと公正こうせいをすべての人ひとに
17パートナーシップで目標もくひょうを達たっ成せいしよう

SDGs の 5 つの P (大おおきなテーマ)

P意味いみ関連かんれん目標もくひょう
People (人間にんげん)貧困ひんこん・飢き餓が・健康けんこう・教育きょういく・ジェンダー1〜6
Prosperity (繁はん栄えい)経済けいざい成せい長ちょう・働はたらきがい・産業さんぎょう7〜11
Planet (地球ちきゅう)環境かんきょう・気候きこう・海うみ・陸りく12〜15
Peace (平和へいわ)平和へいわ・公正こうせい16
Partnership (協力きょうりょく)多国たこく間かん協力きょうりょく17

大事だいじ: SDGs は 「政府せいふだけの目標もくひょう」 ではありません。 企業きぎょう・自治体じちたい・学校がっこう・個人こじん — 全すべての主体しゅたい が取とり組くむことを想定そうていしています。 高校生こうこうせいであるあなたも、 「自分じぶんにできること」 を考えかんがえてください。

3. 気候きこう変動へんどうとパリ協定きょうてい

SDGs 17 目標もくひょうの中なかでも特とくに緊きん急きゅう性せいが高たかいとされるのが 気候きこう変動へんどう (目標もくひょう 13) です。

気候きこう変動へんどうの現状げんじょう

指標しひょう状況じょうきょう
世界せかい平均へいきん気温きおん産業革命さんぎょうかくめい前まえと比くらべて約やく 1.1 °C 上昇じょうしょう (2020 年ねん時点じてん)
海面かいめん上昇じょうしょう過去かこ 100 年ねんで約やく 20 cm
異常いじょう気象きしょう豪雨ごうう・干かんばつ・熱ねつ波は・大型おおがた台たい風ふうが増加ぞうか
北ほっ極きょく海うみ氷こおり急速きゅうそくに減少げんしょう
生物せいぶつ多様たよう性せい多おおくの種たねが絶滅ぜつめつの危機きき

なぜ気候きこうが変動へんどうするのか

主おもな原因げんいんは 温室おんしつ効果こうかガス (CO₂・メタンなど) の排出はいしゅつ増加ぞうかです。 産業革命さんぎょうかくめい以い降こうの化石かせき燃料ねんりょう (石炭せきたん・石油せきゆ・天然てんねんガス) の大量たいりょう消費しょうひで、 大気たいき中ちゅうの CO₂ 濃のう度どが過去かこ 80 万まん年ねんで最高さいこうレベルになっています。

パリ協定きょうてい (2015)

パリ協定ぱりきょうていは、 京都きょうと議定ぎてい書しょに代かわる 新あたらしい国際こくさい枠組わくぐみ です。 2020 年ねんから本格ほんかく実じっ施し。

項目こうもく内容ないよう
長期ちょうき目もく標ひょう産業革命さんぎょうかくめい前まえ比ひで気温きおん上昇じょうしょうを 2 °C 未み満まん、 できれば 1.5 °C に抑おさえる
対象たいしょう国こく全ぜん加盟かめい国こく (先進せんしん国こく + 途と上じょう国)
削減さくげん目もく標ひょう各国かっこくが自主じしゅ的てきに設定せってい・5 年ねんごとに強化きょうか
長期ちょうき戦略せんりゃく21 世せい紀き後半こうはんに排出はいしゅつ量りょうと吸収きゅうしゅう量りょうのバランス (実質じっしつゼロ)

カーボンニュートラル

カーボンニュートラルかーぼんにゅーとらるとは、 温室おんしつ効果こうかガスの 排出はいしゅつ量りょうと吸収きゅうしゅう量りょうを等ひとしくする こと (実質じっしつゼロ)。 日本にほん政府せいふは 2020 年ねんに 「2050 年ねんカーボンニュートラル」 を宣言せんげんし、 主要しゅよう国こくも同様どうようの目もく標ひょうを掲かかげています。

グリーンエネルギー

種類しゅるい特とく徴ちょう
太陽光たいようこう発電はつでん屋根やね・空地くうちで発電はつでん。 コスト急落きゅうらく
風力ふうりょく発電はつでん陸上りくじょう・洋上ようじょうで大だい規模きぼ化か
地熱ちねつ火山かざん国こく日本にほんの強つよみ
水力すいりょく安定あんていした既存ぞん電源でんげん
バイオマス木もく材ざい・廃はい棄き物からエネルギー

私わたしたちにできる気候きこう行動こうどう

  • 省しょうエネ — エアコンの適てき正せい温度おんど、 LED 照明しょうめい
  • 食しょくの選せん択たく — 地産ちさん地ち消しょう、 食品しょくひんロス削減さくげん
  • 移動いどうの工夫くふう — 公共こうきょう交通こうつう、 自転車じてんしゃ、 EV
  • 買かい物もの — リサイクル製品せいひん、 環境かんきょうラベル商品しょうひん
  • 声ごえを上あげる — 政治せいじ ・ 企業きぎょうへの働はたらきかけ

4. ジェンダー平等びょうどうと多様たよう性せい

ジェンダーじぇんだーとは、 生物せいぶつ学的がくてき性せい (sex) に対たいして 「社会しゃかい的てき・文化ぶんか的てきにつくられた性せい役割やくわり」 です。 「男おとこらしさ」 「女おんならしさ」 の期待きたいが、 個人こじんの自由じゆうを縛しばる場面ばめんがあります。

ジェンダー平等びょうどうの課題かだい (日本にほん)

分野ぶんや状況じょうきょう
国会こっかい議員ぎいん女性じょせい比率ひりつ約やく 10 %(衆院しゅういん)、 約やく 25 %(参院さんいん) — 世界せかい平均へいきん約やく 26 %より低ひくい
企業きぎょう管理かんり職しょく女性じょせい比率ひりつ約やく 12 %(課長かちょう以上いじょう)
賃金ちんぎん格差かくさ女性じょせいの平均へいきん賃金ちんぎんは男性だんせいの約やく 75 %
家事かじ ・ 育児いくじ時間じかん共働ともばたらき世帯せたいでも女性じょせいが約やく 5 倍ばい負ふ担たん

ジェンダー ・ ギャップ指数しすう

世界せかい経済けいざいフォーラムの 「ジェンダー ・ ギャップ指数しすう」 で、 日本にほんは 146 か国こく中ちゅう 125 位くらい (2023 年ねん) と、 先進せんしん国こくで最低さいてい水準すいじゅんです。 特とくに 「政治せいじ」 「経済けいざい」 分野ぶんやの遅おくれが指し摘てきされています。

LGBTQ+ とセクシュアル ・ マイノリティ

用語ようご意味いみ
L Lesbian女性じょせい同性愛どうせいあい者しゃ
G Gay男性だんせい同性愛どうせいあい者しゃ
B Bisexual両りょう性愛せいあい者しゃ
T Transgender出生しゅっしょう時じ性せいと性せい自認じにんが異ことなる人ひと
Q Queer / Questioning自認じにんを探たん索さく中ちゅう・特定とくていしない
+上記じょうき以外いがいの多た様ような性せい

日本にほんでは同性どうせい婚こんが法的ほうてきに認みとめられていませんが、 自治体じちたいレベルで パートナーシップ制度せいど が広ひろがっています。 G7 諸国しょこくで同性どうせい婚こんが認みとめられていないのは日本にほんだけです (2023 年ねん時点じてん)。

多様たよう性せい (ダイバーシティ) の尊重そんちょう

軸じく内容ないよう
性せい別べつ男おとこ・女おんな・X ジェンダー・ノンバイナリー
国籍こくせき ・ 民族みんぞく在日ざいにち外国がいこく人じん、 アイヌ、 琉球りゅうきゅう、 帰化きか
障害しょうがい身体しんたい ・ 知的ちてき ・ 精神せいしん ・ 発達はったつ
年齢ねんれい子こどもから高齢こうれい者しゃまで
宗教しゅうきょう多た宗教しゅうきょう共存きょうぞん
学歴がくれき ・ 経歴けいれき多た様ような経路けいろ

大事だいじ: 「平等びょうどう」 は 「全員ぜんいん同おなじ扱あつかい」 ではなく、 「その人ひとに必要ひつような配はい慮りょをして、 同おなじスタートラインに立たつ」 ことです (公正こうせい・equity の考かんがえ方かた)。

5. 難民なんみん・人道じんどう危機きき

世界せかいでは紛争ふんそう・迫はく害がい・気候きこう災害さいがいなどで故郷こきょうを追おわれる人ひとが急増きゅうぞうしています。

難民なんみんの現状げんじょう (UNHCR)

区分くぶん数かず
強制きょうせい移動いどうされた人ひと (合計ごうけい)約やく 1.1 億おく人にん (2023 年ねん)
難民なんみん (国境こっきょうを越こえた人ひと)約やく 3500 万まん人にん
国内こくない避難ひなん民みん約やく 6500 万まん人にん
庇護ひご申請しんせい者しゃ約やく 600 万まん人にん

主おもな出身しゅっしん国こく: シリア、 ウクライナ、 アフガニスタン、 ミャンマー、 ベネズエラ。

難民なんみん条約じょうやく

難民条約なんみんじょうやく (1951 年ねん) は、 「人種じんしゅ・宗教しゅうきょう・国こく籍せき・政治せいじ的てき意見いけんなどで迫はく害がいされる恐おそれがあるため国くにを出でた人ひと」 を難民なんみんと定てい義ぎし、 受入うけいれ国こくは送還そうかんしてはならない (ノン ・ ルフールマン原則げんそく) と定さだめています。

日本にほんの難民なんみん受入うけいれ

日本にほんの難民なんみん認定にんてい数すうは年間ねんかん数すう十じゅう 〜 200 人ひと程度ていどで、 申請しんせい者しゃの認定にんてい率りつは 1〜2 % と先進せんしん国こく中ちゅう極端きょくたんに低ひくいことが国際こくさい社会しゃかいから指摘してきされています。 2022 年ねんウクライナ侵攻しんこう後ご、 「避難ひなん民みん」 として約やく 2000 人ひとを受入うけいれたことは注目ちゅうもくされました。

メモ: 2023 年ねん改正かいせい入管にゅうかん法ほうは、 難民なんみん申請しんせい中ちゅうであっても 3 回かい目め以い降こうは強制きょうせい送還そうかんを可能かのうとし、 国連こくれんや NGO から批判ひはんを受うけています。

6. 市民しみん社会しゃかい — NGO・NPO・ボランティア

社会しゃかいを動うごかす主体しゅたいは 「政府せいふ」 と 「企業きぎょう」 だけではありません。 市民しみん自身じしん が集あつまり課題かだい解かい決けつに取とり組くむ 「市民しみん社会しゃかい」 が重要じゅうような役やく割わりを果はたしています。

NGO と NPO

略語りゃくご正式せいしき名めい特とく徴ちょう
NGO非ひ政府せいふ組織そしき (Non-Governmental Organization)主おもに国際こくさい協力きょうりょく分野ぶんや
NPO非ひ営利えいり組織そしき (Non-Profit Organization)主おもに国内こくないの福祉ふくし・環境かんきょう・教育きょういく分野ぶんや

主おもな国際こくさい NGO

名称めいしょう活動かつどう分野ぶんや
国境こっきょうなき医師いし団だん (MSF)紛争ふんそう地ち ・ 災害さいがい地ちでの医療いりょう
赤十字せきじゅうじ / 赤あか新月しんげつ災害さいがい ・ 紛争ふんそう救援きゅうえん
アムネスティ人権じんけん・政治せいじ犯はん救援きゅうえん
WWF自し然ぜん環境かんきょう保護ほご
オックスファム貧困ひんこん削減さくげん

日本にほんの NPO 法ほう

1998 年ねんの 特定とくてい非ひ営利えいり活動かつどう促そく進しん法 (NPO 法ほう) により、 市民しみんが簡単かんたんに法人ほうじんをつくれるようになりました。 現在げんざい約やく 5 万まんの認証にんしょう NPO 法人ほうじんがあります。

ボランティア

分野ぶんや例れい
災害さいがい支し援えん地震じしん・水害すいがいで復旧ふっきゅうを手伝てつだう
福祉ふくし高齢こうれい者しゃ・障害しょうがい者しゃの生活せいかつ支し援えん
環境かんきょう海岸かいがん清掃せいそう、 森林しんりん保全ほぜん
教育きょういく子こどもの学習がくしゅう支し援えん、 国際こくさい交流こうりゅう
国際こくさい協力きょうりょく開発かいはつ途上とじょう国こくでの活動かつどう

メモ: 1995 年ねんの阪神はんしん・淡路あわじ大震災だいしんさいで多おおくのボランティアが駆かけ付つけ、 この年ねんが 「ボランティア元年がんねん」 と呼よばれます。 その後ご、 NPO 法ほう制定せいてい (1998)、 東日本大震災ひがしにほんだいしんさい (2011) を経へて、 市民しみん活動かつどうが社会しゃかいに定てい着ちゃくしてきました。

7. 主体しゅたい的てき市民しみんとしての行動こうどう

最後さいごに、 「私わたしたちはどのように社会しゃかいに関かかわっていくか」 を考えかんがえましょう。

主権しゅけん者しゃ教育きょういくの 4 つの力ちから

文部もんぶ科学かがく省しょうは 主権しゅけん者しゃ教育きょういく で育そだてるべき力ちからを次つぎのように整理せいりしています。

力ちから内容ないよう
① 知識ちしき ・ 理解りかい社会しゃかいのしくみを知しる
② 思考しこう力りょく多角たかく的てきに考かんがえる
③ 判断はんだん力りょく自分じぶんの意見いけんを持もつ
④ 行動こうどう力りょく実際じっさいに社会しゃかいに関かかわる

社会しゃかいを変かえる 5 つのレベル

レベル行動こうどう
個人こじん日々ひびの選択せんたく (買かい物もの・ごみ分別ふんべつ・節電せつでん)
家庭かてい家族かぞくで話はなし合あう、 価値かち観かんを共有きょうゆう
学校がっこう ・ 地域ちいき委員いいん会かい・自治じち会かい・ボランティア
国政こくせい投票とうひょう・請せい願がん・パブリックコメント
国際こくさい留学りゅうがく・国際こくさい NGO・SNS 発信はっしん

高校生こうこうせいでもできる行動こうどう

  • 学まなぶ — ニュースを毎日まいにち見みる、 本ほんを読よむ、 多た様ような人じんと話はなす
  • 発信はっしんする — 学校がっこう新聞しんぶん、 SNS、 ブログ
  • 参加さんかする — 生徒せいと会かい、 部活ぶかつ、 地域ちいき行事ぎょうじ、 ボランティア
  • 意見いけんを出だす — 学校がっこう ・ 自治体じちたいへの提てい案あん、 アンケート回答かいとう
  • 18 歳としで投票とうひょうする — 必かならず投票とうひょう所しょに行いく

社会しゃかいを変かえた高校生こうこうせい ・ 若者わかものの例れい

世界せかいでは多おおくの若者わかものが社会しゃかいを動うごかしてきました。

名前なまえ活動かつどう
マララ ・ ユスフザイ (パキスタン)女子じょし教育きょういくを訴うったえ 17 歳としでノーベル平和へいわ賞しょう
グレタ ・ トゥーンベリ (スウェーデン)15 歳としから気候きこう変動へんどう抗議こうぎ、 世界中せかいじゅうの若者わかものを動員どういん
エマ ・ ゴンザレス (米国べいこく)銃規き制せいを訴うったえる高校生こうこうせいリーダー

大事だいじ: 「私わたしは普通ふつうの高校生こうこうせいだから…」 と思おもう必要ひつようはありません。 マララもグレタも、 始はじめは一いち人にんの普通ふつうの中高生ちゅうこうせいでした。 彼らかれとあなたの違ちがいは、 「始はじめたかどうか」 だけです。

まとめと安全あんぜん配慮はいりょ

この章しょうのまとめ

学まなんだことキーワード
持続じぞく可能かのう性せい環境かんきょう・社会しゃかい・経済けいざいの 3 本ほん柱はしら
SDGs17 目標もくひょう、 「誰だれ一いち人にん取とり残のこさない」
気候きこう変動へんどうパリ協定ぱりきょうてい、 カーボンニュートラルかーぼんにゅーとらる
多様たよう性せいジェンダーじぇんだー、 LGBTQ+
難民なんみんUNHCR、 難民条約なんみんじょうやく
市民しみん社会しゃかいNGO・NPO・ボランティア
主体しゅたい的てき市民しみん主権しゅけん者しゃ教育きょういく、 18 歳とし投票とうひょう

安全あんぜん配慮はいりょ — わたしたちにできる SDGs 行動こうどう

公共こうきょうの学まなびの締しめくくりとして、 「明日あしたからできる行動こうどう」 をリストアップしましょう。 大切たいせつなのは 「できることから始はじめる」 ことです。

17 目標もくひょうごとの 「私わたしにできること」 例れい

目標もくひょうできる行動こうどう
1 貧困ひんこんをなくそうフェアトレード商品しょうひんを選えらぶ、 寄付きふ
2 飢餓きがゼロ食品しょくひんロスを出ださない、 食べ物たべものを残のこさない
3 健康けんこうと福祉ふくし自分じぶんの健康けんこうを大切たいせつに、 ワクチンを受うける
4 質しつの高たかい教育きょういく学校がっこうを大切たいせつに、 弟妹ていまいに勉強べんきょうを教おしえる
5 ジェンダー平等びょうどう「男おとこ / 女おんなだから」 と言いわない、 多た様よう性せい尊重そんちょう
6 安全あんぜんな水みずとトイレ水みずを大切たいせつに使つかう、 節水せっすい
7 クリーンエネルギー節電せつでん、 LED 照明しょうめい
8 働はたらきがいと経済けいざい成長せいちょうアルバイトでも労働ろうどう法ほうを知しる
9 産業さんぎょうと技術ぎじゅつ革新かくしん新あたらしい技術ぎじゅつ ・ 知識ちしきを学まなぶ
10 不平等ふびょうどうをなくそう差別さべつしない、 誰だれでも受うけ入いれる
11 住すみ続つづけられるまち地域ちいき行事ぎょうじに参加さんか、 ごみ分別ふんべつ
12 つくる責任せきにんつかう責任せきにんリデュース・リユース・リサイクル
13 気候きこう変動へんどう対策たいさく公共こうきょう交通こうつう・自転車じてんしゃを使つかう
14 海うみの豊ゆたかさプラスチック削減さくげん、 マイボトル
15 陸りくの豊ゆたかさ植樹しょくじゅ、 森林しんりんを守まもる認証にんしょう商品しょうひん
16 平和へいわと公正こうせい暴力ぼうりょく・いじめを許ゆるさない、 投票とうひょう
17 パートナーシップ国際こくさい交流こうりゅう、 ボランティア

主権しゅけん者しゃとしての 5 つの約束やくそく

公共こうきょうの学まなびを振ふり返かえり、 これからの自分じぶんと約束やくそくしましょう。

  1. 18 歳としになったら必かならず投票とうひょうに行いく — 一いち票ひょうが民主みんしゅ主義しゅぎを支ささえる
  2. ニュースを毎日まいにち確認かくにんする — 自国じこく・世界せかいで起おきていることを知しる
  3. 意見いけんが違ちがう人ひととも対話たいわする — 多た様よう性を尊重そんちょうし学まなぶ
  4. 困こまっている人ひとを見過みすごさない — 助たすけを求もとめる、 助たすける、 支援しえん団体だんたいを知しる
  5. 自分じぶんの行動こうどうが社会しゃかいを変かえると信しんじる — 小ちいさな行動こうどうの積つみ重かさねが大おおきな変化へんかを生うむ

安全あんぜん ・ 心こころの配慮はいりょ

社会しゃかい課題かだいを学まなぶ中なかで、 「世界せかいは暗くらい」 「自分じぶん一いち人にんでは何なにもできない」 と気持きもちが沈しずむことがあるかもしれません。 その時ときは

  • 休やすむ勇気ゆうきを持もつ — 全すべての課題かだいを一いち度どに解ほどこうとしなくていい
  • 仲間なかまと共有きょうゆうする — 友達ともだち・家族かぞく・先生せんせいと話はなす
  • 小ちいさな成功せいこうを喜よろこぶ — リサイクル 1 個こ、 投票とうひょう 1 票ひょうでも立派りっぱな行動こうどう
  • 困こまったら相談そうだん: いのちの電話でんわ (0570-783-556)、 24 時間じかん子こども SOS (0120-0-78310)、 よりそいホットライン (0120-279-338)

最後さいごのメッセージ

「公共こうきょう」 で学まなぶ全すべては、 「あなたが主役しゅやくの社会しゃかい」 についてのことです。 教科書きょうかしょを閉とじ、 試験しけんが終おわっても、 学まなんだことはあなたの中なかに残のこり、 大人おとなになった時ときの判断はんだんを支ささえます。

完璧かんぺきな社会しゃかいはどこにもありません。 でも 「より良よい社会しゃかいをめざす」 努力どりょくを続つづけることは必かならずできます。 一いち人にんの力ちからは小ちいさくても、 18 歳としになれば投票とうひょうができます。 SNS で声こえを上あげることもできます。 ボランティアに参加さんかすることもできます。

未来みらいの社会しゃかいをつくるのは、 政治せいじ家かでも大だい企業きぎょうでもなく、 今いまここでこの教科書きょうかしょを読よんでいるあなた です。 自信じしんを持もって、 一いち歩ほずつ進すすんでください。 公共こうきょうの学まなびの旅たびはここで一区切ひとくぎりですが、 主権しゅけん者しゃとしての学まなびはこれからも続つづきます。

まとめ — 持続じぞく可能かのうな社会しゃかいと主体しゅたい的てき市民しみんを 3 行くだりで

  • SDGsと持続可能性じぞくかのうせいは環境かんきょう・経済けいざい・社会しゃかいの統合とうごうを目指めざし、 パリ協定ぱりきょうていとカーボンニュートラルかーぼんにゅーとらるが気候きこう変動へんどう対策たいさくの中心ちゅうしん
  • ジェンダー平等じぇんだーびょうどう・公正こうせいと包摂ほうせつ、 難民条約なんみんじょうやくなどの課題かだいには国家こっか・NGO・NPO・個人こじんが連携れんけいして取とり組くむ
  • 主体しゅたい的てき市民しみんとして 18 歳としからの投票とうひょう・消費しょうひ・参加さんかを通つうじ、 学まなんだ 「公共こうきょう」 を一いち歩ほずつ行動こうどうに移うつしていく
この教材きょうざいは役やくに立たちましたか?