もののあはれ は、 本居宣長 が 『源氏物語』 等の評論で文学の本質とした概念で、 物事に触れて自然に起こるしみじみとした感情 を指します。
| 儒教・仏教の道徳 | もののあはれ | |
|---|---|---|
| 重視 | 善悪の判断・教訓 | 自然な感情の動き |
| 評価 | 感情を抑える | 素直な感情こそ善 |
悲しみ・愛 おしさ・感動等の自然な発露こそ善とされました。
たとえば散っていく桜を前にして、教訓ともつかない、ただしみじみとした思いが胸に湧いてきます。宣長はその心の動きを抑えるべき私情とみなさず、人にそなわった自然なはたらきとして肯定しました。
試験では 儒教・仏教の道徳では説明できない 「自然な感情」 を文学・人間の本質とした点が問われます。