メインコンテンツへスキップ
‹ 教材一覧に戻る
論理・表現I

助動詞じょどうし — will / can / may / must / should / would 等とう体系たいけい整理せいり

最終確認日:

この章しょうで学まなぶこと

助動詞じょどうし (Auxiliary Verb) は動詞どうしの前まえに置おいて 話はなし手ての気持もち (義ぎ務む・許きょ可か・推量すいりょう・依い頼らい等) を加くわえる言葉ことばです。 同おなじ 「行いく」 でも will go (行いくつもり)、 must go (行いかなければ)、 should go (行いくべき)、 may go (行いくかも) と、 助動詞じょどうしひとつで印いん象しょうが大おおきく変かわります。

論理ろんり・表現ひょうげんでは 意見いけんを述のべる・依頼いらいする・推すい薦せんする・推すい論ろんする という場面ばめんで助動詞じょどうしが必須ひっす。 ニュアンスを正確せいかくに使つかい分わけられるかが、 説せっ得とく力りょくを左さ右ゆうします。

  • 助動詞じょどうしの共通きょうつうルール (後うしろは必かならず動詞どうしの原形げんけい、 主しゅ語ごによる変化へんかなし) を押おさえる
  • can / could (能のう力りょく・可か能のう性せい・許きょ可か・依い頼らい) を区別くべつできる
  • may / might (許きょ可か・推量すいりょう) を使つかえる
  • must vs have to の違ちがい、 must の否定ひていと have to の否定ひていが全まったく違ちがう意味いみになることを知しる
  • should / ought to で助じょ言げんができる
  • will / would で意い志し・依い頼らい・過去かこの習しゅう慣かんを表あらわせる
  • 助動詞じょどうし + have + 過去かこ分詞ぶんしで 「過去かこの推量すいりょう / 後こう悔かい」 を表あらわせる
  • had better / would rather / used to などの慣かん用よう表現ひょうげんを知しる

ポイント: 助動詞じょどうしは 「強つよさの階かい段だん」 を持もっています。 「しなければならない」 でも must (強きょう)・have to (中ちゅう)・should (中ちゅう)・had better (中ちゅう・警けい告こく)・might want to (弱じゃく) とグラデーションがあるので、 場ば面めんに合あわせて選せん択たくします。

1. 助動詞じょどうしの共通きょうつうルール

木の道標が複数の方向を指し示している
助動詞じょどうし (can / will / may / must / should 等とう) は、 動詞どうしの意味いみに 「可能かのう」「意志いし」「許可きょか」「義務ぎむ」「推量すいりょう」 などの方向ほうこう性せいを付つけ加くわえる道標しるべ。 同おなじ動作どうさでも *can* なら 「できる」、 *should* なら 「すべき」、 *must* なら 「しなければならない」 とニュアンスが変かわる。
ルール例れい
後うしろは 動詞どうしの原形げんけいShe can speak French. (✕ speaks)
主語しゅごによる変化へんかなし (3 単たん現げん -s 不要ふよう)He can swim. (✕ cans)
否定ひていは助動詞じょどうし + notHe cannot swim. / may not / must not
疑問ぎもん文ぶんは助動詞じょどうしを文頭ぶんとうへCan you swim? / Should I go?
2 つ並ならべられない✕ He will can swim. → ✓ He will be able to swim.

2. can / could — 能力のうりょく・可能かのう性せい・許可きょか・依頼いらい

can の用法ようほう

用法ようほう例文れいぶん訳わけ
能のう力りょく (〜 できる)She can play the piano.彼女かのじょはピアノが弾ひける。
可か能のう性せい (〜 がある)It can be true.それはあり得える。
許きょ可か (〜 してよい)You can use my pen.私わたしのペンを使つかっていいよ。
依い頼らい (〜 してくれる?)Can you help me?手伝てつだってくれる?

could の用法ようほう

用法ようほう例文れいぶん訳わけ
過去かこの能力のうりょくI could swim well when I was young.若わかい頃ころはよく泳およげた。
控ひかえめな推量すいりょうIt could rain tomorrow.明日あした雨あめが降ふるかもしれない。
丁てい寧ねいな依頼いらいCould you tell me the way?道みちを教おしえていただけませんか。

大事だいじ: 過去かこ形けいは 「現在げんざいから距きょ離りを取とる = 控ひかえめ・丁寧ていねい」 という効こう果かがある。 Can you 〜? より Could you 〜? の方ほうが丁寧ていねい。

be able to との違ちがい

  • can は 時制じせいが限かぎられる (現在げんざい・過去かこのみ)。 未来みらい・完了かんりょうでは be able to を使つかう
  • ✓ He will be able to speak French. (= 助動詞じょどうしを並ならべられないので will can は ✕)

3. may / might — 許可きょかと推量すいりょう

用法ようほう例文れいぶん訳わけ
許可きょか (〜 してよい、 やや形けい式しき的てき)You may leave now.もう帰かえってよろしい。
推量すいりょう (〜 かもしれない)He may be at home.彼かれは家いえにいるかもしれない。
might = may より弱よわい推量すいりょうIt might rain tonight.今夜こんや雨あめが降ふるかもしれない (低てい確率かくりつ)。
祈き願がん (硬かたい)May you be happy!あなたが幸しあわせでありますように。

ポイント: 推量すいりょうの強つよさはおおよそ must (90%) > will (80%) > should (70%) > may (50%) > might / could (30%) と覚おぼえる。 (数すう値ちは便べん宜ぎ的てきな目め安やす。 ネイティブの内ない省せい調ちょう査さに基もとづく厳密みつなものではない)。

4. must / have to — 義務ぎむ・推量すいりょう

義務ぎむ 「〜 しなければならない」

形かたちニュアンス例文れいぶん訳わけ
must主しゅ観かん的てき・話者わしゃの強つよい意志いしYou must study harder.もっと勉強べんきょうしなさい。
have to客きゃっ観かん的てき・状じょう況きょう上うえ必要ひつようI have to work tomorrow.明日あした働はたらかないと (シフトだから)。

否いな定形ていけい — 意味いみが全まったく違ちがう

超ちょう重要じゅうよう:

  • must not (mustn't) = 「〜 してはいけない」 (禁きん止し)
  • don't have to = 「〜 する必要ひつようがない」 (不ふ必ひつ要よう)
例文れいぶん訳わけ
You must not smoke here.ここでタバコを吸すってはいけない。
You don't have to go.行いく必要ひつようはない (行いってもよい)。

推量すいりょう 「〜 に違ちがいない」

must は推量すいりょうでも使つかう。 「強つよい確かく信しん」。 否定ひていは cannot (〜 のはずがない)。

例文れいぶん訳わけ
He must be tired.彼かれは疲つかれているに違ちがいない。
He cannot be tired.彼かれが疲つかれているはずがない。

時制じせい

must は過去かこ形けいを持もたない。 過去かこの義務ぎむは had to を使つかう。

時制じせい義務ぎむ推量すいりょう
現在げんざいmust / have tomust
過去かこhad tomust have + 過去かこ分詞ぶんし
未来みらいwill have to(なし、 文脈ぶんみゃくで)

5. should / ought to — 助言じょげん・推奨すいしょう

例文れいぶん訳わけ
You should see a doctor.医者いしゃに診みてもらうべきだ。
You ought to apologize.謝あやまるべきだ。
He should be there by now.彼かれはもうそこに着ついているはずだ (推量すいりょう)。

ポイント: should と ought to は強つよさほぼ同おなじ。 ought to の方ほうがやや硬かたい。 否定ひていは should not (shouldn't) / ought not to。

仮定かてい法ほうでの should

「万まんが[ ]一いち 〜 ならば」 を表あらわす。 仮定かてい法ほうの章しょう (第だい 4 章しょう) で詳くわしく。

例文れいぶん訳わけ
If you should see him, tell him to call me.万まんが一いち彼かれに会あえば、 電話でんわするよう伝つたえて。

6. will / would — 意志いし・依頼いらい・過去かこの習慣しゅうかん

will

用法ようほう例文れいぶん訳わけ
意志いし (〜 するつもり)I will do my best.全力ぜんりょくを尽つくす。
依頼いらいWill you open the window?窓まどを開あけてくれませんか。
推測すいそく (〜 だろう)He will be home by now.彼かれはもう家いえにいるだろう。
習性しゅうせい (〜 するものだ)Boys will be boys.男おとこの子こは男おとこの子こ (騒さわぐものだ)。

would

用法ようほう例文れいぶん訳わけ
過去かこの習慣しゅうかん (よく 〜 したものだ)I would often go fishing with my father.父ちちとよく釣つりに行いったものだ。
丁寧ていねいな依頼いらいWould you help me?手伝てつだっていただけますか。
仮定かてい法主ほっしゅ節ぶしIf I were rich, I would travel.金持かねもちなら旅行りょこうするのに。
控ひかえめな意志いしI would like a cup of coffee.コーヒーが欲ほしいのですが。

would と used to

どちらも 「過去かこの習慣しゅうかん」 だが:

形かたち意味いみ例れい
used to「以前いぜんは 〜 だった」 (今いまは違ちがう、 状態じょうたい・習慣しゅうかんとも可か)I used to live in Osaka. (今いまは住すんでいない)
would「よく 〜 したものだ」 (動作どうさのみ、 状態じょうたい不可ふか)I would often visit my grandma.

ポイント: ✕ I would live in Osaka. (状態じょうたい動詞どうし + would = ✕)

7. 助動詞じょどうし + have + 過去かこ分詞ぶんし — 「過去かこへの推量すいりょう・後悔こうかい」

形かたち意味いみ例文れいぶん訳わけ
must have + p.p.〜 したに違ちがいないHe must have missed the train.彼かれは列車れっしゃに乗のり遅おくれたに違ちがいない。
may / might have + p.p.〜 したかもしれないShe may have forgotten.彼女かのじょは忘わすれたかもしれない。
cannot have + p.p.〜 したはずがないHe cannot have said so.彼かれがそう言いったはずがない。
should have + p.p.〜 すべきだった (のにしなかった)I should have studied harder.もっと勉強べんきょうすべきだった。
shouldn't have + p.p.〜 すべきでなかった (のにしてしまった)You shouldn't have eaten so much.あんなに食たべるべきでなかったのに。
need not have + p.p.〜 する必要ひつようはなかった (のにしてしまった)You need not have hurried.急いそぐ必要ひつようはなかったのに。
could have + p.p.〜 できたはず (しなかった)I could have helped you.手伝てつだうことができたのに。

大事だいじ: should have + p.p. = 後こう悔かいや非ひ難なんを表あらわす重要じゅうよう表現ひょうげん。 自じ分ぶんへの後悔こうかい (= 〜 すべきだった)、 他人たにんへの非難ひなん (= 〜 すべきだったのに) どちらも使つかえる。

8. 慣用かんよう的てき助動詞じょどうし表現ひょうげん

表現ひょうげん意味いみ例文れいぶん訳わけ
had better + V〜 した方ほうがよい (警けい告こくの響ひびき)You had better see a doctor.医者いしゃに行いった方ほうがよい (深しん刻こくな場合ばあい多おおし)。
had better not + V〜 しない方ほうがよいYou had better not go out.出でかけない方ほうがよい。
would rather + Vむしろ 〜 したいI would rather stay home.むしろ家かにいたい。
would rather A than BB するより A したいI would rather walk than take a bus.バスに乗のるより歩あるきたい。
may well + V〜 するのももっともだHe may well be angry.彼かれが怒おこるのももっともだ。
may as well + V(どうせなら) 〜 した方ほうがいいYou may as well go now.もう行いっておいた方ほうがいい。
cannot help -ing〜 せずにはいられないI cannot help laughing.笑わらわずにいられない。
cannot 〜 too 〜いくら 〜 してもしすぎることはないYou cannot be too careful.いくら注意ちゅういしてもしすぎることはない。

ポイント: had better は 「〜 しなさい」 に近ちかい強つよさで 警けい告こく・脅おどし の響ひびきがある。 親したしい間あいだ柄がら (友達ともだち・子供こども) でも 「深しん刻こくな事じ態たいが予よ想そうされる場面ばめん」 に限かぎって使つかうのが自し然ぜん (例れい: You had better see a doctor — 深しん刻こくな病びょう気きを示しめ唆さ)。 日にち常じょうの軽かるい助言じょげんや目め上うえ・ビジネスでは should を使つかう方ほうが無ぶ難なん。

9. 章しょう末まつまとめ

  • 助動詞じょどうし + 動詞どうし原形げんけい = 「話者わしゃの気持きもち + 動作どうさ」
  • can = 能力のうりょく / 可能かのう性せい / 許可きょか / 依頼いらい。 未来みらい・完了かんりょうは be able to
  • may = 許可きょか / 推量すいりょう (50%)、 might = 弱よわい推量すいりょう
  • must = 主観しゅかん義務ぎむ / 強つよい推量すいりょう。 must not = 禁止きんし、 don't have to = 不要ふよう
  • should / ought to = 助言じょげん・推奨すいしょう / 当然とうぜんの推量すいりょう
  • will = 意志いし / 依頼いらい / 推測すいそく、 would = 過去かこの習慣しゅうかん / 丁寧ていねい / 仮定かてい法ほう
  • 助動詞じょどうし + have + p.p. = 過去かこへの推量すいりょう / 後悔こうかい
  • had better は警告けいこくニュアンス、 should の方ほうが安全あんぜん

第だい 4 章しょうでは 仮定かてい法ほう (Subjunctive Mood) を学まなび、 「事実じじつと違ちがう想像そうぞう」 「願望がんぼう」 「丁寧ていねいな依頼いらい」 を表現ひょうげんする力ちからを磨みがきます。

この教材きょうざいは役やくに立たちましたか?
学がく習しゅうロードマップ(10件けん)
  1. 1文法ぶんぽう総そう整理せいり — 5 文型ぶんけい (SV / SVC / SVO / SVOO / SVOC)
  2. 2時制じせい — 現在げんざい・過去かこ・未来みらいと完了かんりょう・進行しんこう
  3. 3助動詞じょどうし — will / can / may / must / should / would 等とう体系たいけい整理せいり
  4. 4仮定かてい法ほう — 仮定かてい法ほう過去かこ・過去かこ完了かんりょう・未来みらい
  5. 5受動態じゅどうたい — 時制じせい別べつ・助動詞じょどうし + 受動態じゅどうたい・特殊とくしゅ受動態じゅどうたい
  6. 6不定詞ふていし・動どう名詞めいし・分詞ぶんし — 用法ようほう区別くべつと意味いみ上じょうの主語しゅご
  7. 7関係詞かんけいし — 関係代名詞かんけいだいめいし・関係副詞かんけいふくし・複合ふくごう関係詞かんけいし
  8. 8比較ひかく — 比較ひかく級きゅう・最上級さいじょうきゅう・原級げんきゅうと各種かくしゅ慣用かんよう表現ひょうげん
  9. 9接続詞せつぞくし・前置詞ぜんちし — 副詞ふくし節ぶし・名詞めいし節ぶし・形容詞けいようし節ぶしの導入どうにゅう
  10. 10スピーチとライティング基礎きそ — 構成こうせい・接続せつぞく表現ひょうげん・パラグラフ