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地理総合

日本にほんの産業さんぎょうと国際こくさい関係かんけい (1/2/3 次じ産業さんぎょう・自給じきゅう率りつ・FTA / EPA)

最終確認日:

この章しょうで学まなぶこと

第だい 6 章しょうで日本にほんの自し然ぜん環境かんきょうを見みました。 第だい 7 章しょうでは 「日本にほんでは何なにが、 どこで、 どのように作つくられ、 世界せかいとどうつながっているか」 を産業さんぎょうと貿ぼう易えきの視点してんで整理せいりします。

戦せん後ごの日本にほんは第だい 1 次じ産業さんぎょう中心ちゅうしんから、 第だい 2 次つぎ・第だい 3 次つぎへと 産さん業ぎょう構こう造ぞうの高こう度ど化か を進すすめ、 1968 年ねんには GNP 世界せかい第だい 2 位くらい (当時とうじ) となりました。 21 世せい紀きに入はいり、 グローバル化か・少子しょうし高齢化こうれいか・デジタル化かが重かさなり、 産業さんぎょうの姿すがたはさらに変化へんかしています。

  • 第 1 次産業だい 1 つぎさんぎょう・第 2 次産業だい 2 つぎさんぎょう・第 3 次産業だい 3 つぎさんぎょう の違ちがいと構こう成せい比の変化へんかを説明せつめいできる
  • 日本にほんの 食料自給率しょくりょうじきゅうりつ が低ひくい背景はいけいと食料しょくりょう安全あんぜん保障ほしょうを理解りかいする
  • 太平洋ベルトたいへいようべると の形けい成せいとコンビナート・臨海りんかい工業地こうぎょうち域いきを説明せつめいできる
  • 物流ぶつりゅう・港こう湾わん・空港くうこう・サプライチェーンの役割やくが分わかる
  • FTA・EPA・TPP・RCEP など国こく際さい経けい済ざい連れん携けいと貿易摩擦ぼうえきまさつを多た角かく的てきに考えかんがえられる

章しょうの視し点てん: 「自じ国こく中心ちゅうしん」 でも「他た国こく任まかせ」 でもない。 多た国こく間で支ささえ合あう関係かん性 のなかで日本にほんの産業さんぎょうを考えかんがえます。

1. 産業さんぎょうの 3 区く分ぶんと構こう造ぞう変化へんか

日本全国の新幹線網
新幹線しんかんせん路線ろせん図ず — 1964 年ねん開業かいぎょうから全国ぜんこくへ延伸えんしんした高速こうそく鉄道てつどう網もう。 北海道ほっかいどうから鹿児島かごしままで。 国際こくさい社会しゃかいでも高速こうそく鉄道てつどうシステム輸出ゆしゅつの先駆さきがけ。

3 区く分ぶんの整理せいり (Colin Clark の産業さんぎょう分類ぶんるい)

区く分ぶん主おもな業種ぎょうしゅ例れい
第 1 次産業だい 1 つぎさんぎょう農のう業ぎょう・林りん業ぎょう・漁ぎょ業ぎょう・鉱こう業ぎょう米作べいさく・畜ちく産さん・漁ぎょ業ぎょう
第 2 次産業だい 2 つぎさんぎょう製せい造ぞう業・建けん設せつ業・電でん気きガス自じ動どう車しゃ・電気でんき機械きかい・化か学がく・建設けんせつ
第 3 次産業だい 3 つぎさんぎょう商しょう業ぎょう・運うん輸ゆ・金かね融ゆう・サービス・情報じょうほう通信つうしん小こ売うり・物流ぶつりゅう・銀ぎん行こう・IT・観光かんこう

経済けいざいが発はっ展てんするにつれ、 第だい 1 次つぎ → 第だい 2 次つぎ → 第だい 3 次つぎへと比重ひじゅうが移うつる傾けい向こう (ペティ・クラークの法ほう則そく) が知しられます。

日本にほんの就しゅう業ぎょう者構成せい比の変化へんか

年ねん第だい 1 次つぎ第だい 2 次つぎ第だい 3 次つぎ
1950 年ねん約やく 49 %約やく 22 %約やく 30 %
1980 年ねん約やく 11 %約やく 34 %約やく 55 %
2020 年ねん約やく 3 %約やく 23 %約やく 73 %

戦せん後ごわずか 70 年ねんで 第だい 1 次つぎが 49 % → 3 % に激減げき、 第だい 3 次つぎが 30 % → 73 % に拡かく大だいしました。 経けい済ざい大たい国こくと呼よばれた時期じきも、 まさに第だい 2 次つぎ・第だい 3 次つぎが急きゅう速そくに伸のびた時期じきです。

「6 次じ産業さんぎょう化か」 とは

近年きんねんは、 第だい 1 次つぎ (生せい産さん) × 第だい 2 次つぎ (加工かこう) × 第だい 3 次つぎ (販はん売ばい・サービス) を組くみ合あわせる 「6 次産業化6 つぎさんぎょうか」 が注ちゅう目もくされています (1 × 2 × 3 = 6)。 例れいとして、 農家のうかが自家製じかせいジャムを作つくり直売ちょくばい所しょで売うる、 漁協ぎょきょうが加か工場こうじょうとレストランを運うん営えいするなどがあります。

意い義ぎ: 第だい 1 次じ産業さんぎょうの価か値ちを 付加ふか価か値ちと雇こ用よう で上乗うわのせし、 地ち方ほう経けい済ざいと後継ぎ者もの不足ふそくの課題かだいを改善かいぜんするねらいがあります。

2. 第だい 1 次じ産業さんぎょう — 農林のうりん水産すいさんの現在げんざい

日本にほんの農のう業ぎょう

日本にほんの農のう業ぎょうは 小しょう規き模ぼ・兼けん業ぎょう中心ちゅうしん、 米まい中心ちゅうしん が長ながらくの特とく徴ちょうでした。 しかし食生活しょくせいかつの洋よう風ふう化か、 米べい消しょう費ひ量りょうの半はん減げん (1962 年ねん 1 人ひと 118 kg → 2022 年ねん 51 kg)、 高こう齢れい化 (基き幹かん的農業ぎょう従じゅう事じ者もの平均へいきん 67.8 歳とし) などで構こう造ぞう変化へんかが続つづいています。

主おもな課題かだい内ない容よう
担いにな手不足てぶそく65 歳とし以上いじょうが約やく 7 割わり、 後継者こうけいしゃ不足ふそく
耕作こうさく放ほう棄き地増加か全国ぜんこく約やく 26 万まん ha (東京とうきょう都との 1.2 倍ばい)
小しょう規き模ぼ経けい営えい1 戸と当あたり平均へいきん約やく 3.1 ha (米まい EU の数すう十じゅう分ぶんの 1)
TPP 等とうで国際こくさい競きょう争そう関税かんぜい引ひき下さげで安価あんかな輸入ゆにゅう品ひんと競合きょうごう

対策たいさくとして、 大だい区く画かく化と法ほう人じん化、 スマート農のう業ぎょう (GPS トラクター・ドローン防ぼう除じょ・AI 病害びょうがい診断しんだん)、 ブランド化か (魚うお沼ぬま産さんコシヒカリ・夕張ゆうばりメロン) などが進すすんでいます。

林りん業ぎょう・水産すいさん業ぎょう

日本にほんは 国土こくどの約やく 67 % が森林しんりん ですが、 林りん業ぎょう就しゅう業ぎょう者しゃは戦せん後ごの約やく 50 万まん人にんから 4 万まん人にん強きょう (2020 年ねん) に激減げき。 木材もくざい自じ給きゅう率りつは一時いちじ 18 % まで落おち込こみ、 近年きんねんは約やく 41 % (2022 年ねん) まで回かい復ふくしています。

水産すいさん業ぎょうも漁ぎょ獲かく量がピーク (1984 年ねん約やく 1,282 万まん t) から約やく 3 分ぶんの 1 (2022 年ねん約やく 386 万まん t) に減少げんしょう。 排はい他た的経済ざい水すい域いき規き制せい、 海洋かいよう資源しげん減少げんしょう、 高こう齢れい化が背景はいけいです。 一方いっぽうで 養殖ようしょく (ブリ・ホタテ・カキ・ウナギ) や 栽培さい漁ぎょ業ぎょう が比重ひじゅうを増ましています。

3. 食料しょくりょう自給じきゅう率りつと食料しょくりょう安全あんぜん保障ほしょう

食料しょくりょう自給じきゅう率りつとは

食料自給率しょくりょうじきゅうりつ は 「国内こくないで消しょう費ひされる食料しょくりょうのうち、 国内こくない生せい産さんで賄まかないまかなえる割わり合あい」 です。 2 つの計算けいさん方法ほうほうがあります。

種しゅ類るい算出さんしゅつ方法ほうほう2022 年度ねんど
カロリーベース1 人ひと 1 日当ひあたりの供給きょう熱ねつ量りょう約やく 38 %
生産せいさん額がくベース国内こくない生せい産さん額がく ÷ 国内こくない消しょう費ひ仕向しむけ額がく約やく 58 %

どちらの指し標ひょうでも主しゅ要よう先せん進しん国で最さい低てい水すい準じゅんです。 米べいの自じ給きゅう率りつは約やく 99 % ですが、 小麦こむぎ約やく 16 %、 大豆だいず約やく 7 %、 飼し料りょう用ようトウモロコシはほぼ 100 % 輸ゆ入にゅうに依い存ぞんしています。

国際こくさい比ひ較かく

国くにカロリーベース自じ給きゅう率りつ (2020 年ねん前後ぜんご)
カナダ約やく 221 %
オーストラリア約やく 173 %
アメリカ約やく 115 %
フランス約やく 117 %
ドイツ約やく 84 %
日本にほん約やく 38 %
イギリス約やく 54 %

食料しょくりょう安全あんぜん保障ほしょうとバーチャルウォーター

食料安全保障しょくりょうあんぜんほしょう は 「いかなる時ときでも国民こくみんが必要ひつような食料しょくりょうを入手にゅうしゅできる状じょう態たい」 を守まもる考かんがえ方かたです。 2022 年ねんのウクライナ危機きで小麦こむぎ・肥ひ料りょう価か格かくが高騰こうとうし、 リスクが改あらためて認にん識しきされました。

バーチャルウォーターばーちゃるうぉーたー (仮想かそう水すい) は、 「輸ゆ入にゅう食料しょくりょうを国内こくないで生せい産さんすると仮か定ていした時ときに必要ひつような水量すいりょう」 です。 日本にほんは年間ねんかん約やく 800 億おく t (国内こくない水利すいり用量ようりょうの約やく 1 倍ばい) の水みずを食料しょくりょうとして 「輸ゆ入にゅう」 している計けい算さんとなり、 世界せかいの水みず資源しげんと強つよく結むすびついています。

4. 第だい 2 次じ産業さんぎょう — 工業こうぎょうと立地りっち

戦せん後ご工業こうぎょうの歩あゆみ

期間きかん主おもな動うごき
1950 年代ねんだい朝ちょう鮮せん戦争せんそう特需とくじゅ → 重じゅう化か学がく工業こうぎょう化か
1960 年代ねんだい高こう度ど経けい済ざい成せい長ちょう、 太平洋たいへいようベルト形けい成せい
1970 年代ねんだい2 度どの石せき油ゆ危機き → 省しょうエネ・知識ちしき集しゅう約やく化か
1980 年代ねんだい自じ動どう車しゃ・家か電でんが世界せかいを席せっ巻けん
1990 年代ねんだい円えん高だか・空洞くうどう化か、 海外かいがい生せい産さん移い転てん
2000 年代ねんだい 〜中国ちゅうごくへの生せい産さんシフト、 IT・先端せんたん素材そざいへ
2020 年代ねんだい半導体はんどうたい国内こくない回かい帰き (T S M C 熊本くまもと)・E V 化か

太平洋たいへいようベルトと主要しゅよう工業地こうぎょうち域いき

太平洋ベルトたいへいようべると は関東かんとうから北九州きたきゅうしゅうまで太平洋たいへいよう・瀬戸内せとうち沿ぞいに連つらなる工業こうぎょう集しゅう積せき地ち帯たいで、 全国ぜんこく工業こうぎょう出しゅっ荷か額の約やく 6 割わりを占しめます。

工業地こうぎょうち帯たい・地ち域いき中心ちゅうしん主おもな産業さんぎょう
京浜工業地帯けいひんこうぎょうちたい東京とうきょう・横よこ浜はま・川かわ崎さき出しゅっ版ぱん・印いん刷さつ・自じ動どう車しゃ・石油せきゆ化か学がく
中京工業地帯ちゅうきょうこうぎょうちたい名古屋なごや・豊田とよだ自じ動どう車しゃ (世界せかい最大さいだい級きゅう)・航空機こうくうき
阪神工業地帯はんしんこうぎょうちたい大おお阪さか・神こう戸べ化か学がく・鉄てっ鋼こう・繊せん維い
北九州工業地域きたきゅうしゅうこうぎょうちいき北九州きたきゅうしゅう鉄てっ鋼こう中心ちゅうしん (近年きんねん縮しゅく小しょう)
瀬戸内せとうち工業地こうぎょうち域いき倉くら敷しき・周南なんなどコンビナート中心ちゅうしん
東海とうかい工業地こうぎょうち域いき静しず岡おか (浜はま松まつ・富ふ士じ)楽がっ器き・オートバイ・製紙せいし

工業こうぎょう立地りっちの 4 類型るいけい

タイプ立地りっち要因よういん例れい
原げん料りょう立地りっち型がた重おもい原げん料りょうの産出さんしゅつ地ち近ちかくセメント・パルプ
市場しじょう立地りっち型がた大だい消しょう費ひ地ち近ちかくビール・印いん刷さつ・出しゅっ版ぱん
臨海りんかい立地りっち型がた港こう湾わんから原げん料りょう輸ゆ入にゅう製鉄せいてつ・石油せきゆ化か学がく
労ろう働どう力ちから立地りっち型がた安価あんかで豊富ほうふな労ろう働どう力繊せん維い・縫ほう製せい

近年きんねんは 臨空りんくう立地りっち (空港くうこう近ちかくに IC・医薬品いやくひん工場こうじょう) や 知識ちしき集しゅう約やく立地りっち (大学だいがく・研究けんきゅう機き関かん近ちかくに R & D) など新あたらしい類型るいけいも加くわわっています。

5. 第だい 3 次じ産業さんぎょうと物流ぶつりゅう・サービス

第だい 3 次じ産業さんぎょうの比重ひじゅう拡かく大だい

GDP の約やく 7 割わりを占しめる第だい 3 次じ産業さんぎょうは、 商しょう業ぎょう・運うん輸ゆ・金かね融ゆう・情報じょうほう通信つうしん・観光かんこう・教育きょういく・医い療りょう・福ふく祉しと幅広はばひろく含ふくみます。 とくに 情報じょうほう通信つうしん (約やく 5 % → 約やく 10 %)・医い療りょう福ふく祉し (約やく 3 % → 約やく 8 %) が急きゅう成せい長ちょうしています。

物流ぶつりゅうとサプライチェーン

製せい品ひんが 「生せい産さん → 加工かこう → 物流ぶつりゅう → 小こ売うり → 消しょう費ひ者しゃ」 へ流ながれる一いち連れんの過か程ていを サプライチェーンさぷらいちぇーん と呼よびます。 グローバル化かで工こう程ていが国こっ境きょうを越こえ、 1 つの部ぶ品ひん不足ふそくが世界中せかいじゅうの工場こうじょうを止とめる 「サプライチェーンリスク」 が表ひょう面めん化かしています (2020 年ねん半導体はんどうたい不足ふそくで自じ動どう車くるま減産げんさんなど)。

主おもな物流ぶつりゅう拠きょ点てん:

種しゅ類るい主おもな拠きょ点てん
国際こくさい港こう湾わん (コンテナ)東京とうきょう・横よこ浜はま・名古屋なごや・神こう戸べ
国際こくさいハブ空港くうこう成田なりた・関西せい・中部ちゅうぶ
物流ぶつりゅうハブ内ない陸りく拠きょ点てん (戸と田だ・川越かわごえ・つくばなど)

観光かんこう立国りっこく

訪日ほうにち外国がいこく人じん旅行りょこう者しゃ数すうは 2003 年ねんの約やく 521 万まん人にんから 2019 年ねんピーク約やく 3,188 万まん人にん、 コロナ後ご 2024 年ねんには約やく 3,687 万まん人にんと過去かこ最多さいたを記き録ろくしました (政せい府ふ観光かんこう局きょく速報そくほう値ち)。 政せい府ふは 「観光かんこう立国りっこく推進すいしん基本きほん計けい画かく」 で持じ続ぞく可か能のうな観光かんこうを掲げかかていますが、 オーバーツーリズム (京都きょうと嵐あらし山やま・富士山ふじさん・倶知ち安やす等とう) や多た言げん語かたり対応たいおう・宿泊しゅくはく不足ふそくなど課題かだいも多おおい分ぶん野やです。

6. 国際こくさい関せき係かん — FTA・EPA・TPP・RCEP

自じ由ゆう貿ぼう易えきと経けい済ざい連れん携けい

国と国くにの関税かんぜい・サービス・投とう資し等とうを自じ由ゆう化する仕組しくみには主おもに次つぎがあります。

用語ようご意味いみ
FTA (自じ由ゆう貿ぼう易えき協きょう定てい)関税かんぜい撤廃はい・引ひき下さげを中心ちゅうしんとした二に国こく間かん / 多国たこく間かん協きょう定てい
EPA (経けい済ざい連れん携けい協きょう定てい)F T A + 投とう資し・人にんの移い動どう・知的ちてき財産ざいさんを含ふくむ
TPP / CPTPP環太平洋かんたいへいよう 11 か国こく (米まい離脱だっ後ご) の包括ほうかつ的てき EPA
RCEP日にち中ちゅう韓かん + ASEAN + 豪ごう NZ の 15 か国こく EPA (世界せかい GDP 約やく 3 割わり)
WTO (世界せかい貿ぼう易えき機き関かん)多た国こく間貿易えきルールを定さだめる国際こくさい機き関かん

日本にほんは 2024 年ねん時じ点てんで 21 の EPA / FTA を発はっ効こうさせており、 貿ぼう易えき額がくベースで約やく 8 割わりをカバーしています。

貿易摩擦ぼうえきまさつ

関税かんぜいや為替かわせ・補ほ助じょ金きんをめぐり、 国くに同士どうしの利害りがいが衝突しょうとつする状じょう態たいを 貿易摩擦ぼうえきまさつ と呼よびます。 1980 年代ねんだいには日にち米べい自じ動どう車しゃ・半導体はんどうたい摩擦まさつが大おおきな政治せいじ課題かだいとなりました。 近年きんねんでは米べい中ちゅうの関税かんぜい競きょう争そう、 半導体はんどうたい輸ゆ出しゅつ規き制せいなどが世界せかいのサプライチェーンに影えい響きょうを与あたえています。

多た角かく的視点てん: 自じ由ゆう貿ぼう易えきは 消しょう費ひ者しゃに安やすい製せい品ひん・選せん択たく肢拡大だい の恩恵めぐみがある一方いっぽう、 国内こくないの弱よわい産業さんぎょうを直ちょく撃げき します。 どちらの立場たちばから評ひょう価かするかで見みえ方かたが大おおきく変かわる論ろん点てんです。

円えん高だか・円えん安やすの影えい響きょう

現象げんしょう輸ゆ出しゅつ輸ゆ入にゅう
円えん高だか不ふ利り (海外かいがいで価か格かく上じょう昇しょう)有ゆう利り (安やすく買かえる)
円えん安やす有ゆう利り (海外かいがいで価か格かく低てい下か)・外貨がいか収入しゅうにゅう増ぞう不ふ利り (エネルギー・食料しょくりょう高騰こうとう)

2022 〜 2024 年ねんの急きゅう速そくな円えん安やす (1 ドル = 110 円えん → 160 円えん台だい) は、 訪日ほうにち観光かんこう客きゃく増ぞう・大だい企き業ぎょう輸ゆ出しゅつ採さい算さん改善かいぜんと、 食料しょくりょうエネルギー価か格かく上じょう昇しょうという 「光ひかりと影かげ」 を同時どうじにもたらしました。

7. 章しょうのまとめと振ふり返かえり

観かん点てんキーワード
産業さんぎょう構こう造ぞう第だい 1 次じ/第だい 2 次じ/第だい 3 次つぎ・ペティ・クラークの法ほう則そく・6 次じ産業さんぎょう化か
第だい 1 次つぎ食料しょくりょう自給じきゅう率りつ 38 %・耕作こうさく放ほう棄き地・スマート農のう業ぎょう・養殖ようしょく
第だい 2 次つぎ太平洋たいへいようベルト・3 大だい工業地こうぎょうち帯たい・工業こうぎょう立地りっち 4 類型るいけい
第だい 3 次つぎサプライチェーン・観光かんこう立国りっこく・物流ぶつりゅうハブ
国際こくさい関せき係かんFTA・EPA・TPP・RCEP・WTO・貿易摩擦ぼうえきまさつ・円えん高だか円えん安やす

確認かくにんクイズ

  1. 第だい 1 次つぎから第だい 3 次つぎへ比重ひじゅうが移うつる法ほう則そくの名前なまえを答こたえよ。
  2. 日本にほんのカロリーベース食料しょくりょう自給じきゅう率りつは何なに % か (2022 年度ねんど)。
  3. 太平洋たいへいようベルトに含ふくまれる 4 大だい工業地こうぎょうち帯たいを挙あげよ。
  4. FTA と EPA の違ちがいを簡かん潔けつに説明せつめいせよ。
  5. 円えん安やすが進すすんだとき、 輸ゆ出しゅつと輸ゆ入にゅうそれぞれに与あたえる影えい響きょうは。

8. 国際こくさい関せき係かんを学まなぶときの心こころがまえ (重要じゅうよう)

🌐 中立ちゅうりつと多た角かく的視点てんを大切たいせつに

  1. 特とく定ていの国くにを 「敵てき」 「悪あく」 と単純たんじゅん化かしない。 どの国くににも国民こくみんがいて、 利益りえきと立場たちばがある
  2. 貿易摩擦ぼうえきまさつの報ほう道どうは 片方かたほうの国くにの視し点てんだけを切きり取とりやすい。 双方そうほうの一いち次じソース (政せい府ふ発表はっぴょう・国連こくれん統計とうけいなど) も確認かくにんする
  3. グローバル化かで 「あなたの 1 杯はいのコーヒー」 が遠とおい国くにの暮くらしと直ちょっ結けつ していることを意い識しきする
  4. SNS で流ながれる国際こくさいニュースは 誤あやま情報じょうほう・印いん象しょう操そう作さ も多おおい。 出しゅっ典てんと日付ひづけを必かならず確認かくにんする
  5. 自分じぶんの消しょう費ひ行動こうどう (食べ物たべもの・服ふく・電気でんき) も 世界せかいの産業さんぎょうとつながる一いち票ひょう。 フェアトレード・地産ちさん地ち消しょう・省しょうエネも国際こくさい関せき係かんの入口いりぐちです

経けい済ざいと国際こくさい関せき係かんを学まなぶことは、 「世界せかいのなかで 自分じぶんがどう生いき、 どう選えらぶか」 を考かんがえることです。 統計とうと多た角かく的視点てんを武器ぶきに、 単純たんじゅん化かを避さけて学まなんでいきましょう。

まとめ — 日本にほんの産業さんぎょうと国際こくさい関係かんけいを 3 行くだりで

  • 第 1 次産業だい 1 つぎさんぎょう (農林のうりん水産すいさん)・第 2 次産業だい 2 つぎさんぎょう (鉱工業こうこうぎょう)・第 3 次産業だい 3 つぎさんぎょう (商業しょうぎょうサービス) の構造こうぞうが変化へんか、 サービス業ぎょう化かが進すすむ
  • 食料自給率しょくりょうじきゅうりつはカロリーベース約やく 38% と低ひくく食料安全保障しょくりょうあんぜんほしょうが課題かだい、 6 次産業化6 つぎさんぎょうかなど新あたらしい取とり組くみも進すすむ
  • 工業こうぎょうは太平洋ベルトたいへいようべると (京浜工業地帯けいひんこうぎょうちたい・中京工業地帯ちゅうきょうこうぎょうちたいなど) に集中しゅうちゅう、 FTA・EPA・TPPで開ひらかれた経済けいざいと貿易摩擦ぼうえきまさつへの対応たいおうが並ならぶ
この教材きょうざいは役やくに立たちましたか?
学がく習しゅうロードマップ(10件けん)
  1. 1地図ちずと GIS の基礎きそ
  2. 2球面きゅうめん上じょうの世界せかい (大陸たいりく・大洋たいよう・時差じさ・地形ちけい)
  3. 3世界せかいの気候きこうと生活せいかつ文化ぶんか
  4. 4国際こくさい理解りかいと国際こくさい協力きょうりょく
  5. 5地球ちきゅう的てき課題かだい (環境かんきょう・人口じんこう・資源しげん)
  6. 6日本にほんの自然環境しぜんかんきょうと防災ぼうさい (環太平洋かんたいへいよう造山ぞうざん帯たい・地震じしん・台風たいふう・ハザードマップ)
  7. 7日本にほんの産業さんぎょうと国際こくさい関係かんけい (1/2/3 次じ産業さんぎょう・自給じきゅう率りつ・FTA / EPA)
  8. 8日本にほんの諸しょ地域ちいき (北海道ほっかいどう・東北とうほく・関東かんとう・中部ちゅうぶ・近畿きんき・中国ちゅうごく四国しこく・九州きゅうしゅう沖縄おきなわ)
  9. 9持続じぞく可能かのうな地域ちいきづくり (地方創生ちほうそうせい・スマートシティ・コンパクトシティ)
  10. 10高校こうこう地理ちりのまとめ (SDGs とグローバル課題かだい・地理ちり的てき思考しこう)