用語集
義務論ぎむろん
行為そのものの正しさを重視する倫理思想。 カントが代表。
社会
義務論とは、 18 世紀ドイツの哲学者カントが体系化した倫理思想で、 結果ではなく行為そのものの正しさ(道徳法則に従っているか)を重視します。 「人を単なる手段としてではなく、 目的そのものとして扱え」「自分の行為の原則が普遍的法則となるように行為せよ」が代表的命令です。 嘘をつくこと自体が悪であり、 結果としての幸福を理由に正当化できないと考えます。 功利主義との対比で公共に登場します。
| 観点 | 義務論(カント) | 功利主義 |
|---|---|---|
| 善悪の基準 | 行為そのものの正しさ | 結果(幸福の量) |
| 嘘をつく | それ自体が悪 | 結果が良ければ許される |
| 人の扱い | 目的として扱え | 全体の幸福のための手段になりうる |
試験では 義務論(カント)と功利主義の対比が定番です。 「行為の動機・正しさ」を重んじるのが義務論、 「結果の幸福」を重んじるのが功利主義と押さえましょう。