女(おんなへん)など — 喩・呂・塞・堆・塡・嫉・妖・宛・尻・嵐・崖・妬
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この章で学ぶこと
この章では、漢字「喩・呂・塞・堆・塡・嫉・妖・宛・尻・嵐・崖・妬」の12字を学びます。漢字は部首の順にならべてあります。
それぞれの漢字で、次のことを見ていきます。
- どんな形か(書き順の図)
- 音読み(カタカナ)と訓読み(ひらがな)
- 画数と部首
- その漢字を使う言葉(用例)
ポイント:漢字は、声に出して読みながら、指で書き順をなぞると覚えやすいです。
喩(ゆ)
| こうもく | ないよう |
|---|---|
| 音読み | ユ |
| 訓読み | — |
| 画数 | 12 画 |
| 部首 | 口(くちへん) |
| 用例 | 比喩・隠喩 |
呂(ろ)
| こうもく | ないよう |
|---|---|
| 音読み | ロ |
| 訓読み | — |
| 画数 | 7 画 |
| 部首 | 口(くち) |
| 用例 | 風呂(ふろ)・語呂(ごろ) |
塞(ふさ.ぐ)
| こうもく | ないよう |
|---|---|
| 音読み | ソク・サイ |
| 訓読み | ふさ.ぐ |
| 画数 | 13 画 |
| 部首 | 土(つち) |
| 用例 | 閉塞(へいそく)・要塞(ようさい) |
堆(たい)
| こうもく | ないよう |
|---|---|
| 音読み | タイ |
| 訓読み | — |
| 画数 | 11 画 |
| 部首 | 土(つちへん) |
| 用例 | 堆積・堆肥(たいひ) |
塡(てん)
| こうもく | ないよう |
|---|---|
| 音読み | テン |
| 訓読み | — |
| 画数 | 13 画 |
| 部首 | 土(つちへん) |
| 用例 | 補塡(ほてん)・装塡(そうてん) |
嫉(ねた.む)
| こうもく | ないよう |
|---|---|
| 音読み | シツ |
| 訓読み | ねた.む |
| 画数 | 13 画 |
| 部首 | 女(おんなへん) |
| 用例 | 嫉妬(しっと)・嫉視(しっし) |
妖(あや.しい)
| こうもく | ないよう |
|---|---|
| 音読み | ヨウ |
| 訓読み | あや.しい |
| 画数 | 7 画 |
| 部首 | 女(おんなへん) |
| 用例 | 妖怪(ようかい)・妖精(ようせい) |
宛(あ.てる)
| こうもく | ないよう |
|---|---|
| 音読み | — |
| 訓読み | あ.てる |
| 画数 | 8 画 |
| 部首 | 宀(うかんむり) |
| 用例 | 宛先(あてさき)・宛名(あてな) |
尻(しり)
| こうもく | ないよう |
|---|---|
| 音読み | — |
| 訓読み | しり |
| 画数 | 5 画 |
| 部首 | 尸(しかばね) |
| 用例 | 尻尾(しっぽ)・目尻(めじり) |
嵐(あらし)
| こうもく | ないよう |
|---|---|
| 音読み | ラン |
| 訓読み | あらし |
| 画数 | 12 画 |
| 部首 | 山(やま) |
| 用例 | 嵐(あらし)・砂嵐(すなあらし) |
崖(がけ)
| こうもく | ないよう |
|---|---|
| 音読み | ガイ |
| 訓読み | がけ |
| 画数 | 11 画 |
| 部首 | 山(やま) |
| 用例 | 崖(がけ)・断崖(だんがい) |
妬(ねた.む)
| こうもく | ないよう |
|---|---|
| 音読み | ト |
| 訓読み | ねた.む |
| 画数 | 8 画 |
| 部首 | 女(おんなへん) |
| 用例 | 嫉妬(しっと)・妬む(ねたむ) |
この章のなかま — 六つの部首に散る12字
| 部首 | この章の漢字 | 共通するイメージ |
|---|---|---|
| 女(おんなへん) | 嫉・妖・妬 | 心のうごき、あやしい美しさ |
| 土(つち・つちへん) | 塞・堆・塡 | 土でふさぐ、土を積む |
| 口(くち・くちへん) | 喩・呂 | ことば、声 |
| 山(やま) | 嵐・崖 | 山の地形と天気 |
| 宀(うかんむり) | 宛 | 家、あてがう |
| 尸(しかばね) | 尻 | からだの部分 |
嫉と妬は、そろって嫉妬(しっと)という一語をつくる。同じ章にあるので2字セットで覚えるとよい。嵐と崖も、どちらも山を部首にもち、自然のきびしさを表す。
土の3字も並べると意味がつながる。塞はふさぐ、塡は穴をうめる、堆は土を高く積む。いずれも土でうめる・積むという共通の感覚をもつ。
| 漢字 | 画数 | 音読み | 訓読み | 用例 |
|---|---|---|---|---|
| 喩 | 12画 | ユ | — | 比喩(ひゆ)・隠喩(いんゆ) |
| 呂 | 7画 | ロ | — | 風呂(ふろ)・語呂(ごろ) |
| 塞 | 13画 | ソク・サイ | ふさぐ | 閉塞(へいそく)・要塞(ようさい) |
| 堆 | 11画 | タイ | — | 堆積(たいせき)・堆肥(たいひ) |
| 塡 | 13画 | テン | — | 補塡(ほてん)・装塡(そうてん) |
| 嫉 | 13画 | シツ | ねたむ | 嫉妬(しっと)・嫉視(しっし) |
| 妖 | 7画 | ヨウ | あやしい | 妖怪(ようかい)・妖精(ようせい) |
| 宛 | 8画 | — | あてる | 宛先(あてさき)・宛名(あてな) |
| 尻 | 5画 | — | しり | 目尻(めじり)・尻尾(しっぽ) |
| 嵐 | 12画 | ラン | あらし | 砂嵐(すなあらし) |
| 崖 | 11画 | ガイ | がけ | 断崖(だんがい) |
| 妬 | 8画 | ト | ねたむ | 嫉妬(しっと)・妬む(ねたむ) |
まちがえやすい字形
| 漢字 | 似ている漢字 | 見分け方 |
|---|---|---|
| 塞 | 寒 | 上の形がほぼ同じ。下が土なら塞(閉塞)、点2つなら寒(寒冷)。どちらも12〜13画で見た目が近い。 |
| 喩 | 諭・愉・癒 | 右は同じ兪。くちへんなら喩(比喩)、ごんべんなら諭(説諭)、りっしんべんなら愉(愉快)、やまいだれなら癒(治癒)。 |
| 堆 | 推・椎・唯 | 右は同じ隹。つちへんなら堆、てへんなら推、きへんなら椎(6章)、くちへんなら唯。 |
| 嫉 | 疾 | 右は同じ形。おんなへんなら嫉(嫉妬)、やまいだれなら疾(疾走)。 |
| 妖 | 沃 | 右は同じ夭。おんなへんなら妖、さんずいなら沃(7章の肥沃)。 |
| 妬 | 石 | おんなへんに石で妬(8画)。同じ「ねたむ」の嫉は13画で形が全くちがう。 |
| 呂 | 侶・宮 | にんべんがつけば侶(1章)、うかんむりがつけば宮。呂だけなら7画。 |
| 塡 | 慎・鎮 | 右は同じ真に近い形。つちへんなら塡、りっしんべんなら慎、かねへんなら鎮。 |
| 崖 | 涯 | 右下は同じ形。上に山があれば崖(断崖)、さんずいなら涯(生涯)。 |
| 宛 | 苑・怨 | 右下は同じ夗。うかんむりなら宛、くさかんむりなら苑、心がつけば怨(4章)。 |
同じ旁で左だけがちがう組が多いのが2級の特徴である。読みだけ覚えても書けないので、左がわを意識して練習する。
「あてる」「あやしい」の使い分け
| 訓 | 字 | 使う場面 | 用例 |
|---|---|---|---|
| あてる | 宛 | 送り先を指定する | 会社宛てに送る |
| あてる | 当 | ぶつける、的中させる | ボールを当てる |
| あてる | 充 | 費用や時間をふりむける | 貯金を旅費に充てる |
| あやしい | 妖 | なまめかしく不思議 | 妖しい光 |
| あやしい | 怪 | うたがわしい | 怪しい物音 |
| ねたむ | 妬・嫉 | 人をうらやんでにくむ | 才能を妬む |
音の使い分けも重要である。塞は音を2つもち、閉塞・脳梗塞はソク、要塞はサイと読む。同じ字で読みが変わるので、熟語ごと覚える。書き分けでは、タイ(堆)は体・対・待と、テン(塡)は点・展・添と、ガイ(崖)は害・概・慨と区別する。
送りがなに気をつける
| ことば | 送りがな | 気をつけるところ |
|---|---|---|
| 塞ぐ | ふさぐ | 「塞さぐ」と書かない。塞がる(ふさがる)もある |
| 嫉む・妬む | ねたむ | どちらの字でも「む」だけを送る |
| 妖しい | あやしい | 怪しいと書き分ける |
| 宛てる | あてる | 宛先・宛名では送りがなが消える |
この級での出しかた
- 読み … 風呂(ふろ)・語呂(ごろ)・尻尾(しっぽ)は特別な読みとして出る
- 書き取り … 嫉妬・閉塞・堆積・補塡・比喩・断崖の6語が中心
- 部首 … 嵐と崖(山)・尻(尸)・塞(土)が問われる
- 画数 … 塞と塡と嫉が13画。尻は5画で最少
- 熟語の構成 … 嫉妬は似た意味の字を重ねた組み立て、断崖は上が下を修飾する組み立て
- 同訓異字 … 宛てる・当てる・充てるの選び分けが定番
使って覚えよう
- 落ち葉が堆積して、歩道が見えなくなっていた。
- 断崖の上から、遠くの海をながめる。
- 手紙の宛先を書きまちがえて、返送されてしまった。
- 人を嫉むより、自分の力を伸ばすほうがよい。
- 不足分は予備費で補塡することになった。
- 難しい内容を比喩を使って説明すると、相手に伝わりやすい。
チェックリスト
- 塞と寒を書き分けられる
- 喩・諭・愉・癒を左がわで見分けられる
- 塞のソク(閉塞)とサイ(要塞)を使い分けられる
- 風呂・尻尾を正しく読める
- 嫉妬・補塡を書ける
- 宛てる・当てる・充てるを場面で選べる
学習ロードマップ(15件)
- 1亻(にんべん)など — 串・丼・亀・乞・俺・伎・僅・傲・侶・冥・凄・冶
- 2口(くちへん)など — 刹・剝・勃・勾・匂・咽・唄・嗅・喉・𠮟・呪・唾・嘲・哺
- 3女(おんなへん)など — 喩・呂・塞・堆・塡・嫉・妖・宛・尻・嵐・崖・妬
- 4忄(りっしんべん)など — 巾・弄・弥・彙・怨・惧・憬・恣・憧・慄・戚・戴
- 5扌(てへん)など — 挨・拳・挫・拶・摯・拭・捉・捗・捻・拉・斑
- 6木(きへん)など — 斬・曖・旺・旦・昧・曽・椅・楷・柿・桁・梗・柵・椎・枕
- 7氵(さんずい)など — 毀・淫・潰・沙・汰・溺・氾・汎・湧・沃・煎
- 8王(おうへん)など — 爪・爽・牙・狙・玩・璧・璃・瑠・瓦・畏・畿
- 9疒(やまいだれ)など — 痕・痩・瘍・瞳・眉・睦・瞭・稽・窟・箋・箸・籠
- 10月(にくづき)など — 綻・緻・罵・羞・羨・臆・股・腫・腎・脊・腺・膳・膝・肘
- 11艹(くさかんむり)など — 脇・臼・舷・艶・萎・苛・蓋・葛・芯・藤・蔽・蔑・藍
- 12訁(ごんべん)など — 虎・虹・蜂・蜜・袖・裾・諧・詣・詮・誰・諦・謎・訃
- 13貝(かいへん)など — 貌・貼・賭・貪・賂・蹴・踪・辣・遡・遜・那
- 14金(かねへん)など — 醒・酎・采・釜・鎌・錦・鍵・錮・鍋・闇・隙
- 15頁(おおがい)など — 韓・顎・頃・須・頓・頰・餌・餅・駒・骸・鬱・鶴・麓・麺
ほかの分野の練習もチェック
漢検2級亻(にんべん)など 一問一答
亻(にんべん)などの漢字の読みと画数を確認する一問一答です。
漢検2級口(くちへん)など 一問一答
口(くちへん)などの漢字の読みと画数を確認する一問一答です。
漢検2級忄(りっしんべん)など 一問一答
忄(りっしんべん)などの漢字の読みと画数を確認する一問一答です。
漢検2級扌(てへん)など 一問一答
扌(てへん)などの漢字の読みと画数を確認する一問一答です。
漢検2級木(きへん)など 一問一答
木(きへん)などの漢字の読みと画数を確認する一問一答です。
漢検2級氵(さんずい)など 一問一答
氵(さんずい)などの漢字の読みと画数を確認する一問一答です。
漢検2級王(おうへん)など 一問一答
王(おうへん)などの漢字の読みと画数を確認する一問一答です。
漢検2級疒(やまいだれ)など 一問一答
疒(やまいだれ)などの漢字の読みと画数を確認する一問一答です。
漢検2級月(にくづき)など 一問一答
月(にくづき)などの漢字の読みと画数を確認する一問一答です。
漢検2級艹(くさかんむり)など 一問一答
艹(くさかんむり)などの漢字の読みと画数を確認する一問一答です。
漢検2級訁(ごんべん)など 一問一答
訁(ごんべん)などの漢字の読みと画数を確認する一問一答です。
漢検2級貝(かいへん)など 一問一答
貝(かいへん)などの漢字の読みと画数を確認する一問一答です。
漢検2級金(かねへん)など 一問一答
金(かねへん)などの漢字の読みと画数を確認する一問一答です。
漢検2級頁(おおがい)など 一問一答
頁(おおがい)などの漢字の読みと画数を確認する一問一答です。
漢検2級総合問題集
漢検2級レベル(高校卒業・大学・一般程度・配当185字)の漢字を本試験形式でまとめて確認する総合問題集です。読み・書き取り・画数・部首を40問で力だめし。