用語集
助動詞「けり」じょどうしけり
最終確認日:
過去 と 詠嘆 を 表す 助動詞。 連用形接続。 ラ変型活用 (けら・○・けり・ける・けれ・○)。
助動詞「けり」は連用形に接続し、ラ変型に活用します(けら・○・けり・ける・けれ・○)。二つの用法があります。
| 用法 | 意味 | 出やすい場所 |
|---|---|---|
| 伝聞過去 | …たそうだ・…たということだ | 物語・説話の地の文 |
| 詠嘆 | …だなあ・…たのだなあ | 和歌・会話文 |
「昔、男ありけり」(『伊勢物語』)は伝聞過去で、語り手が伝え聞いた昔話を語り出す型です。一方、和歌中の「けり」は「今気づいた」驚きを表す詠嘆になることが多くなります。
たとえば和歌の「見わたせば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮」の「けり」は、眼前の景色に今あらためて気づいた驚きを表す詠嘆で、「花も紅葉もないのだなあ」と訳します。
試験では 文中の「けり」が過去か詠嘆かを問う設問が定番です。和歌や会話文で、話し手が眼前の事実に「今あらためて気づいた」ニュアンスがあれば詠嘆と判断するのがコツです。