用語集
信頼できない語り手しんらいできないかたりて
語る内容をそのまま信じてよいとは限らない語り手。 誤解・思い込み・隠蔽により、 読者に偏った情報を伝える。
信頼できない語り手(unreliable narrator)とは、その語る内容をそのまま信じてよいとは限らない語り手のことです。語り手が誤解していたり、思い込みがあったり、都合の悪いことを隠していたりする場合を指します。
| 信頼できない理由 | 内容 |
|---|---|
| 思い込み | 自分の解釈を事実と信じ込んでいる |
| 隠蔽 | 自分に不利なことをわざと語らない |
| 認識の限界 | 子ども・病者などで状況を正しく把握できない |
特に一人称(「私」が語る)の小説で起こりやすい仕掛けです。たとえば「私」が「あの人に嫌われている」と語っても、それは「私」の思い込みかもしれません。読者は語り手の言葉を疑い、本当は何が起きているかを行間から読み取ることになります。
試験では 「語り手の語りをそのまま受け取ってよいか」を問う場面があります。一人称の語りに出会ったら、視点の偏りを意識し、「語り手が見落としていること・隠していること」がないかを考えながら読みましょう。