用語集
帰納きのう
個別の事実を多く集め、 そこから一般的な法則を導く推論。 「この鳥もあの鳥も飛ぶ。 ゆえに鳥は飛ぶ」 の形。 induction の訳語。
帰納(induction)とは、個別の事実を多く集め、そこから一般的な法則を導く推論のことです。「小さな事例から大きな結論へ」進む考え方で、自然科学の基礎をなします。
| 段階 | 例 |
|---|---|
| 個別の観察 | この白鳥も、あの白鳥も白い |
| (観察を重ねる) | これまで見た白鳥はみな白かった |
| 一般化した結論 | ゆえに白鳥は白い |
新しい知識を生み出せるのが帰納の強みです。ただし、いくら多くの例を集めても、次に反例(黒い白鳥)が現れない保証はありません。これを帰納の限界(結論はあくまで「たぶん正しい」にとどまる)といいます。
注意 対になるのが演繹です。帰納は「個別から一般へ」、演繹は「一般から個別へ」と向きが逆です。「少数の例から一般化していないか(早まった一般化)」を疑うのは批判的思考の重要な視点です。