用語集
権力けんりょく
他者の行動や考え方を方向づける力。 暴力や強制とは限らず、 制度・知識・言葉を通じて目に見えない形でも働く。
他者の行動や考え方を方向づける力。 暴力や強制とは限らず、 制度・知識・言葉を通じて目に見えない形でも働く。
権力(power)とは、他者の行動や考え方を方向づける力のことです。評論では、暴力や命令といった目に見える力だけでなく、制度・知識・言葉を通じて目に見えない形で働く力として論じられます。
| 見方 | 権力のとらえ方 |
|---|---|
| 素朴な見方 | 上から下への命令・強制・暴力 |
| 現代思想の見方 | 制度・常識・言葉を通じて人々を内側から方向づける働き |
哲学者フーコーは、権力を「誰かが所有して振るうもの」ではなく、社会のあらゆる関係に張りめぐらされた網のようなものとしてとらえ直しました。たとえば「正常/異常」という言説が人々の振る舞いを自分から正しく律させる——これも権力の働きの一例です。
ポイント 評論で「権力」と出てきたら、必ずしも政府や暴力を指すとは限りません。「目に見えない形で人々の行動を方向づけているもの」という広い意味で読むと、現代思想の文脈に対応できます。